新築一戸建て(マイホーム)の購入で後悔!よくある理由や事例まとめ

新築一戸建て(マイホーム)の購入で後悔!よくある理由や事例まとめ

一世一代の買い物といえばマイホームですが、中でも新築一戸建てに憧れる人は多いのではないでしょうか。

しかし新築一戸建てを購入した人すべてが満足をしている訳ではなく、中には購入したことを後悔している人も少なくありません。

新築一戸建ては購入後に後悔しても後の祭りです。高額な買い物となるため簡単に買い替えることもできず、我慢して住み続けるしかありません。

そこで今回は購入後に後悔しないよう、新築一戸建ての購入で後悔することの多いポイントなどをしていくことにします。

新築一戸建ての購入で後悔!よくある理由まとめ!

購入価格が高くなり過ぎた

新築一戸建て_購入_後悔_事例

憧れの新築一戸建て購入だからこそ、みなさん譲れない条件はいくつもあるかと思います。「ちょっとくらいの予算オーバーくらい」とか、「後で後悔するよりも気に入った方が」と、無理をしてしまう人は少なくありません。

これはきっと住宅購入が一括支払いではなく分割購入のため、少々高くなっても毎月の返済額で考えれば大したことはないだろうという安堵感も後押ししているのでしょう。

しかし、購入時には感じなかったが、購入後に高くなり過ぎたと後悔する人は少なくありません。

そう感じるのは無理して購入した家の構造や設備に、それほど満足感を得られなかったことが原因だと考えられます。

住みたい家が高すぎて悩んでいます。悔いなくそこに住むか、嫌になるかもしれないから、お金を残しておくべきかです。

参照先:Yahoo知恵袋

この口コミように、金額面で迷う人は少なくありません。

しかし、新築一戸建て購入時には気分が高揚していて、冷静な判断が付かない場合が少なくないのです。

後で後悔しないためにも、本当にその価格で無理してまで購入すべきかを、冷静に考える必要があるでしょう。

年月が経って負担が増した

これも本当によくある話です。今はペアローンもあって、個人の収入以上の新築一戸建ての購入が可能になりました。

そのため結婚してそろそろ新築一戸建てでも建てようかとなった時、現状の夫婦2人の生活レベルを元に住宅ローンを組んでしまう人も少なくありません。

しかし、人の環境は年月が絶つごとに変わっていきます。いつまでも夫婦2人だけの生活とはいきません。当然、子供も生まれることでしょう。

そうなれば、子供の養育費や教育費がかさむ時期になれば、今までにはない出費が発生します。

しかも順調にいけば年齢を重ねるごとに支給される給与は上がりますが、今は終身雇用制の世の中ではないため、リストラされることもあるでしょうし、給与が減額されることもあるでしょう。

住宅ローン契約時に返済負担がなかったとしても、将来自分を取り巻く環境が変われば大きな負担になる可能性は十分にあるのです。

35歳年収650万の夫と専業主婦の妻、子供2人の家庭です。返済期間35年で4000万の住宅ローンを組むのは無謀だと思いますか?住宅の営業の方は「払えますよ!」と押し押しなので、夫は払える気になっています。どのぐらいが妥当な金額だと思いますか?

参照先:Yahoo知恵袋

上記の口コミのように、夫婦のどちらかがその気になっている場合は、残る一方が冷静に考える役を担う必要があるのです。

新築一戸建て購入時には、将来設計を見据えた返済計画に基づき、慎重に住宅ローン契約を結ぶことをおすすめします。

設備に不満があった

家の間取りが決まれば、次に選ぶことになるのが住宅設備になります。

住宅設備とは、下記のようなあらゆる住宅部材を指しますが、意外に購入後に不満が募るのがこの住宅設備なのです。

  • キッチン
  • 浴室
  • トイレ
  • 洗面台
  • 各種照明
  • 冷暖房
  • ドア
  • 床材
  • 壁紙
  • コンセント数
  • テレビアンテナ接続位置
  • 自転車置き場
  • 駐車場

今では商業施設では当たり前の手を差し出しただけで水が出る水道や、スマートロック、フルオープトトイレなどの最新の高性能設備を付けたのに、あまり必要性は感じなかったという人は少なくありません。

しかし、嫌になるほどの不満が募るのは導入した設備機器ではなく、設備配置の不備です。

  • コンセントとテレビアンテナ接続位置の配置と数不足
  • 照明の配置

こればかりは実際に家具を配置して、生活を始めて見ないことには分からないところもあるので致し方ありませんし、これら2つはそれほど重要ではないという先入観があるため、どうしても入居後の生活イメージが湧きづらいのです。

しかし、実際は多くの人が不満に思う対象となるので、これら配置や数は設計時に慎重に検討する必要がありますね。

間取りに不満がある

住み始めてから分かる問題で最も多いのが間取りです。

間取りをただの部屋割りと考えている人も多いでしょうが、これは大きな誤りで、設計段階で下記の点を考慮しておかなければ、快適に暮らしていくこはできません。

  • 部屋の数や広さ
  • 部屋の行き来
  • 他の部屋との関連性

部屋の間取りに不満がないと答えた人の多くは、入居後の生活イメージのコンセプトを明確にし、設計士と入念に相談を行っています。

将来的なことも考慮した上で、実際に住んだ時のイメージを元に間取りを決めたことが成功のカギとなっているようです。

しかし、不満を抱く人の多くはこの点への思慮が足りす、実際に住み始めてから問題が出ています。

新築の間取りで最も不満が多いのは下記の3つです。

  • 収納の数と機能性
  • 扉の向きや開き方
  • リビングを広く取り過ぎた

間取りとして有効に使えないデッドスペースを収納に充てた結果、数が少なかったり、中途半端なスペースとなり、収納として十分に機能しなかったという話は少なくありません。

扉に関しては開く向きのせいでモノがおけなかったり、部屋の行き来をする際の動線が悪くなってしまったという話もよく聞かれます。

また、みんなで心地よく過ごすためにリビングを広く取りたいという人は多いのですが、これが影響して他の間取りのスペースが狭くなったことを後悔する声も少なくないようです。

家の間取りを失敗しました。3年前に注文住宅で建てたのですが…毎日後悔が襲い、今の間取りに変える前の最初の案の方にしておけば良かった、と常に思い続けてます。
参照先:Yahoo知恵袋

家の間取り。台所(ダイニングキッチン)が独立していて、どこの部屋ともつながっていない家って、使いにくいと思いませんか?特に主婦にとって。うちは、ダイニングキッチンがどこの部屋ともつなかってなく、洋間(昔で言う「応接間」) に子どもがいても様子が分からないし、書類その他も、ついダイニングキッチンに置いてしまうし、とても不便に感じています。
参照先:Yahoo知恵袋

立地環境に不満がある

マイホームの購入条件のアンケート調査では、立地条件は常に上位にランキングしています。

しかし、不思議なことに購入後の不満や後悔のアンケート調査でも、この立地条件が上位にランキングしているのです。

立地条件に関する不満や後悔で多いのは、下記の4つです。

  • 駅などの交通機関からの距離が遠い
  • 近隣にスーパーなどの商業施設がない
  • 近隣に医療・福祉施設がない
  • 近隣に銀行や郵便局がない

これは分かっていたが、金銭的問題で妥協した人が多かった結果とも言えるでしょう。

不満や後悔として挙げらた意見は、逆を返せば好立地の条件です。となれば購入価格が割高になってしまうのも致し方ありません

先ほどの「ちょっとくらいの予算オーバーくらい」と無利しなければならないのは、この立地条件かもしれませんね。

新築一戸建ての購入で後悔!よくある事例まとめ

新築一戸建て_購入_後悔_事例

新築一戸建てを購入して、後悔する主な理由を見てもらったところで、ここでは後悔している人が実際にどんな目に遭っているのか、実例を挙げて紹介していきます。

後悔することになった原因と、その対処法についても解説するので、後悔している人の身になって読み進めていくようにしてください。

①気に入ったハウスメーカーに依頼。本当はもっと安くできたのに・・・

新築一戸建て_購入_後悔_軽率にハウスメーカーに依頼はしない

この事例は同じ建物をもっと安くできたのに、住宅業界の仕組みを知らずにみすみす逃してしまった残念なAさん夫婦の話です。

Aさん夫婦は何とか5,000万円の住宅購入予算を算段し、まずは土地を2,500万円で購入し、残り2,500万円で建物を建てようと夫婦で住宅展示場を訪れました。

そのモデルハウスに惚れ込んだAさん夫婦はそこのハウスメーカーでぜひ家を建ててもらいたいと営業担当に相談したところ、Aさん夫婦の希望する4LDKでは2,800万円と300万円の予算オーバーになると言われたそうです。

その後もそのハウスメーカーで家を建てたいという気持ちは変わらず、営業担当と商談を重ねていくと、営業担当の方から3LDKならば予算内で納められると提案されました。

Aさん夫婦は間取りが減ることを少々ためらいまいしたが、それでもお気に入りのハウスメーカーを諦めることができず、その条件で契約したのです。

その後竣工が待ち遠しい夫は再三、建築現場に訪れていると、仲の良くなった現場作業員から同じ建物の建築を地域のA工務店から依頼されていることを耳にします。

驚いた夫は早速、A工務店に問い合わせると、案の定ハウスメーカーのように宣伝広告費を掛けていない分、同じような設計でハウスメーカーよりも400万円は安くなると言われ、大変なショックを受けたとのことです。

ハウスメーカーの経費が販売価格を高くしている!

知らない人も多いかもしれませんが、全国に拠点を置いた知名度の高いハウスメーカーのほとんどは、自社で家を建てることはありません。

直接契約直接施工を謳っている下記のようなハウスメーカーを除けば、地域の工務店を下請けとして雇い、現場管理と建築を任せています。

  • 一条工務店
  • タマホーム

大手ハウスメーカーで契約しても実際に家を建てているのは、地元の工務店というケースは実に多いのです。

ここで問題となってくるのは話でも出た、ハウスメーカーと工務店との販売金額の違いですがなぜこうも金額に差が出てくるのでしょう。

それは知名度の高いハウスメーカーは広告、CM等の広告宣伝費に大金をかけているため、その経費が販売価格に上乗せして販売されているからです。

そのため、同じ家を建てたとしてもハウスメーカーと工務店では、販売価格に大きな差が出てしまいます。

大手ハウスメーカーだから値段もそれなりなのは仕方ないと思って購入したが、出来上がってみればその辺の家と何ら大差はなかった。

こんな話は珍しいものではありません。大手ハウスメーカーならという気持ちは分かりますが、購入先を検討する際には、地元の工務店へも見積もり依頼をすることをおすすめします。

ハウスメーカーや工務店選びは慎重に!

それならばハウスメーカーよりも工務店で購入した方が、格安で家を建てられると思われた人も多いことでしょう。

確かにこの考えは正解です。近年は販売価格を抑えたハウスメーカーが多くなってきたと言われていますが、価格面で言えば未だ地元の工務店の方が安く購入することができます。

しかし、それだけで新築一戸建ての購入先を決めるのは危険です。購入先を間違えてしまうと、欠陥住宅に何十年と住宅ローンを支払っていく羽目にもなりかねません。

購入時には気づきませんが、5年、6年と住んでいくうちに欠陥が現れ始め、瑕疵担保責任を問いたくても工務店は既に倒産してしまっていたという最悪の結果も考えられます。

予算内で希望通りの新築一戸建てを購入するのがベストですが、それだけに躍起となって購入先を誤らないよう、慎重に検討するようにしてください。

②始めは大丈夫だったのに、今じゃ住宅ローン返済がキツ過ぎる・・・

新築一戸建て_購入_後悔_返済がきつくなってきた

今回の事例はNHKのクローズアップ現代でも取り上げられた、残業代削減により住宅ローン返済が大きな負担となった会社員Bさんの話です。

子供2人を抱える家庭のBさんは、40歳で会社からの家賃補助が打ち切られることをきっかけに、新築一戸建ての購入を決めました。

Bさんは銀行員の言うがまま新築の4LDK8,400万円を金利0.8%、毎月の返済額22万円で住宅ローンを組んだのです。

当時の月収は70万円だったため、住宅ローンを返済しても貯蓄に回すほどの余裕がありました。しかし、その数年後に事態は一変することになります。

会社から残業代金の削減が突然敢行され、月収が40万円から50万円ほどダウンしてしまうという窮地に追い込まれてしまったのです。

住宅ローンの返済を行えば生活していくことはできません。当然、住宅ローンの返済は滞り、その後は購入した一戸建てを手放すしか手立てがなくなりました。

しかも売却しても1,000万円のローン残債が残り、この返済は親戚からの借金でまかなったそうです。これはまさに借りれられるお金が、返せるお金ではないことを如実に著した例だと言えるでしょう

営業マンを信じてはダメ。借入は無理なく将来設計を見据えた額で!

一般的に住宅ローンの借入額の上限は、返済負担率という考えを元に決められます。

返済負担率とは年間返済額が年収に占める割合を数値化したもので、金融機関が貸付可能額を決定する際に用いる指標です。

この返済負担率を超える貸付をしなければ、貸し倒れなく完済してもらえると銀行は定義しています。

しかし、金融機関が定める返済負担率は決して実際の生活に即した数値とは言えません。返済負担率は金融機関によって異なりますが、住宅金融支援機構のフラット35で30%から35%、ネット銀行では40%をゆうに超えるところも見受けられます。

事実、各銀行がHPで用意しているシミュレーションで年収ごとの借入可能額を計算すると、下記のように借入額は全く違ってくるのです。

銀行名 300万円 400万円 500万円 600万円 700万円
住信SBIネット銀行 2,190万円 2,920万円 3,650万円 4,380万円 5,110万円
イオン銀行 1,690万円 2,630万円 3,760万円 4,500万円 5,270万円
三井住友銀行 1,970万円 2,630万円 3,290万円 3,950万円 4,620万円
みずほ銀行 2,110万円 3,220万円 4,030万円 4,830万円 6,350万円
三菱UFJ銀行 1,920万円 2,980万円 3,750万円 4,480万円 5,220万円

各銀行で返済負担率の基準が異なるため、借入可能額も違ってくるというわけですね。

ですがエコノミストの見解によれば、本当に生活に支障がない返済負担率は最大で15%、好ましいのは10%以下とされています。

となれば金融機関の掲げる安全基準である、返済負担率がいかに高く設定されているかがお分かりいただけるでしょう。

金融機関は貸付できるなら、できるだけ多く貸付したいと考えています。中には金融の専門家が言うことだから間違いないだろうと、言われるがまま何の疑念も持たずに借入する人も少なくありません。

今回事例で紹介したBさんがまさにそうですね。しかし、返済負担率を元にした借入額が、負担なく返済できる額なのかと言えばYESではありません。

この判断は自己責任となり、本人が慎重に検討する必要があるのです。将来起こりうるであろうマイナス要因や、支出の増加などを考慮した上で借入額を決定しなければなりません。

借りられるから借りるではなく、いくらなら絶対に返済できるのかを考えるようにしてください。

金利が1.0%台なら借り換えを検討しよう!

また、住宅ローン返済中に、返済負担を感じるようであれば住宅ローン借り換えが有効です。

特に金利年1.0%台で契約しているなら、大幅に返済額を減額することができます。

下記の金利表を見てください。ほとんどのところで、金利が年0.5%(変動金利)を切っている状態です。

銀行名 金利
住信んSBIネット銀行 0.415%
じぶん銀行 0,427%
ジャパンネット銀行 0.399%
三菱UFJ銀行 0.525%
りそな銀行 0.470%

*2020年1月現在

契約している金利にもよりますが、年1.0%からの借り換えであれば、200万円から最大で400万円くらいの減額が可能です。

住宅ローン借り換えは返済に負担を感じていなくても、ぜひおすすめしたいローン減額方法ですね。

➂日当たりが悪くて、気分が暗くなる・・・

今度は、見て気に入って購入したはずの新築一戸建てだったのに、実際に入居してみると考えていたのとは全く違っていたというCさんの悲惨な話です。

Cさんは一度見学した新築一戸建てが気に入り、夫を連れ添って2度目の見学に行ったところ、夫も「こんないい条件のところはない!」といたく気に入り、連れ添った営業のセールストークにも浮かされ、購入を決めたそうです。

しかし、入居してみると日が差すのは一日の1時間ほどで、Cさんは一日の大半は日が差さないことを知ることになります。

子供が3歳と小さいため1日の大半を2人で過ごすので、日当たりの悪い家の中にいるといつも気分はが塞ぎがちで、年中、暗い気持ちになってしまったそうです。

しかも近隣にJRAと繁華街があるため、決して子供を育てるのに向いている環境とはいえないことも後悔の念を後押しするようになりました。

そのためCさんはこのままいつまでも不満を抱えて生きていかなければならないのかと、後悔の念ばかりが付きまとう生活を強いられることになったそうです。

これは事前に環境や行政のチェックを怠ったことで、引き起こされた失敗事例と言えるでしょう。

家周辺の環境確認は慎重に!

新築一戸建てに限らず、マイホーム購入時に確認しなければならないのが周辺環境です。

購入までの物件見学は数度行うのが一般的ですが、この見学で心がけてもらいたいのは見学時の時間や曜日を必ず変更することです。

周辺環境は時間帯や曜日によってガラリと変わってしまうのは珍しいことではありません。

そのため見学日はその都度、時間帯と曜日を変えて訪れ、その際の周辺環境を確認する必要があるのです。見学時には家族の生活時間を考えて、その都度の時間帯や曜日で周辺環境がどう変化するのかをシミュレーションしてみるといいでしょう。

実例のCさんも時間帯を変えて見学さえしていれば、一日の大半が日の差さない家だということを知れたはずです。

また、将来に備えた環境確認も欠かせません。将来子供ができ、その子供が保育所や学校に通学する際の想定などです。

これは環境確認の重要性を分かっている人でも見逃しがちなため、必ずチェックするようにしてください。

購入後に立地環境を変えることはできません。だからこそ、購入前には周辺環境の確認が重要になってきます。

④通勤時間が片道2時間。ホテル滞在で余計な出費が・・・

新築一戸建て_購入_後悔_通勤が片道2時間

これは都心で狭い新築一戸建てを購入するよりも、郊外で広い庭付きの新築一戸建ての購入を選んだDさんの話です。

そろそろマイホームの購入をと、都心で物件を物色していたところ、「郊外の方が良いんじゃない?」と言った妻の一言で郊外の物件を見学したところ、都心よりも家は広くて庭までついてる新築一戸建てに巡り合いました。

しかも子供を育てるには都心よりもずっと環境も良いことから、Dさん夫婦は郊外の新築一戸建ての購入を決めたそうです。

しかし、この新築一戸建てには一つ問題があり、Dさんの通勤時間が今の4倍にもなる片道2時間だったのです。

ですが周りの同僚は片道1時間というのはざらで、中には1時間半という人もいたため、2時間くらいならと安易に購入を決めました。

最初の内は念願のマイホームを購入した満足感と高揚感があったため我慢できる範囲でしたが、往復4時間の通勤時間と度重なる残業で心身ともに疲れてしまい、通勤すらままなくなったそうです。

その結果、週に2度は会社のそばにあるウィークリーマンションで寝泊まりするようになり、無駄な出費が掛かる羽目になりました。

数ヵ月後は子供の出産もある以上このままの生活を続けることはできず、この先どうなるのか考えただけでも憂鬱な気持ちに押しつぶされそうになる日々を過ごしているとのことです。

通勤時間の長さがいかに生活に負担を強いるのかを、如実に物語っている事例ですね。

通勤時間に妥協した家選びはNG!

立地条件はマイホーム購入条件のアンケートでも、必ず上位にランクインしており、その立地条件の中で必ず挙げられるのが通勤時間です。

実に多くの人が通勤時間の短縮を、マイホーム購入の条件に挙げています。

その点から言えば、この希望条件と逆行したマイホーム選びは、間違っているとしか言いようがないでしょう。下記の表を見てください。

順位 都道府県名 通勤時間(時間)
全国平均 1.19
1 神奈川県 1.45
2 千葉県 1.42
3 埼玉県 1.36
4 東京都 1.34
5 奈良県 1.33
6 大阪府 1.25
7 兵庫県 1.21
8 京都府 1.20
9 茨城県 1.19
9 愛知県 1.19
11 滋賀県 1.14
11 福岡県 1.14
13 三重県 1.11
13 岡山県 1.11
13 広島県 1.11
16 栃木県 1.09
16 群馬県 1.09
16 岐阜県 1.09
19 宮城県 1.08
19 静岡県 1.08
21 長崎県 1.06
22 福島県 1.05
22 新潟県 1.05
24 徳島県 1.04
24 沖縄県 1.04
26 和歌山県 1.03
26 高知県 1.03
26 熊本県 1.03
29 富山県 1.02
29 石川県 1.02
29 山梨県 1.02
29 長野県 1.02
29 山口県 1.02
34 北海道 1.01
34 岩手県 1.01
34 香川県 1.01
34 愛媛県 1.01
38 山形県 1.00
38 佐賀県 1.00
40 福井県 0.59
40 鳥取県 0.59
40 宮崎県 0.59
43 青森県 0.58
43 秋田県 0.58
43 島根県 0.58
43 鹿児島県 0.58
47 大分県 0.57

参照先:総務省統計局・47都道府県ランキング

これは総務省統計局が平成28年に実施したした社旗生活基本調査を元に作成した都道府県ランキングの結果ですが、日本人の平均通勤時間は1時間強、つまり片道40分弱であることが分かります。

となれば、片道2時間という通勤時間が、いかに度を超えたものかは容易に想像がつくことでしょう。

事実、通勤時間の限界とされているのは、片道1時間26分だそうで、これを超えてしまうと下記時間が削られてしまい心身ともに不調をきたしてしまうそうです。

  • プライベートの時間
  • 睡眠時間

下記のように片道1時間ほどであれば、時間は掛かりますが、まだ許容範囲内です。しかし、これを超えると体力的に負担が掛かるようになってきます。

通勤時間(片道) 受ける感覚
15分 何も負担に感じない
30分 普通
45分 ちょっと時間が掛かる
60分 時間はかかるがまだ平気
90分 体力的な負担がきつい
120分 もはや限界を超えている

労働基準法に定められている法定労働時間が1日8時間ですから、片道2時間の通勤時間が掛かる場合、勤務時間の半分を勤務先への移動のために費やしていることになります。

しかも、通勤時間が片道2時間となれば、出勤時間は早く、帰宅時間は遅くなります。残業ともなれば帰宅が深夜となってしまうでしょう。

通勤時間を犠牲にして新築一戸建てを購入する人は少なくありませんが、それが度を超えた犠牲となれば、心身ともに疲弊してしまうというわけです。

新築一戸建ての購入ともなれば、簡単に買い替えを検討することもできず、長い通勤時間に何十年と耐え続けなければなりません。

この点をよく理解して、通勤時間を考慮した家選びを行うようにしてください。

通勤時間が長いのを無駄だと思いますか?この時間が僕にとっては苦痛でしかない時間です。その間に本を読めとか学習の時間にあてろと言う声も聞かれますが、実際の話大半の通勤環境では無理な話だと思います。会社に行くまでに体力を使うので仕事にも影響出ます。
参照先:Yahoo知恵袋

勤務先から遠いところの家買う人って通勤地獄で速攻後悔してますよね?都心の狭い戸建てより郊外の広い庭付きの家とかさんざん自慢してたのに家を売っ払おうにも売っ払えなくて苦しんでる人見るたびに、行く前になんでわからなかったの?と思う。
参照先:Yahoo知恵袋

⑤憧れの吹き抜けのある家を購入。でも、冬は寒いし、夏は暑くて・・・

新築一戸建て_購入_後悔_吹き抜けのある家

今度の事例は吹き抜けのある新築一戸建てを一目見て気に入り、この家に住めるならと予算を超えて購入したEさん夫婦の話です。

Eさん夫婦は結婚してすぐに親の援助があり、マイホームの購入を検討していました。

しかし、何度内覧しても同じような物件ばかりで、これという家に巡り合うことができなかったのです。

そんなある日、あまり期待しないで出掛けた内覧で、「コレ!」という物件に巡り合うことができました。その物件は吹き抜けのLDKがある造りで、モデルルームのようにオシャレな物件でした。

購入することで意気投合したEさん夫婦は直ぐに購入を決めたのです。しかし、見ると住むとでは全く別物で、入居後初めての夏を迎えた時に購入した家の実用性のなさを思い知らされることになります。

吹き抜けのLDKはなかなか冷房が効かない上、電気代はなんと4万円を超える始末でした。結局、電気代のかかる吹き抜けのLDKでの生活は避け、隣にある6畳の和室で生活する羽目になったそうです。

見た目よりも実用性の高さが家には求められることを如実に物語る話ですね。

オシャレもいいけど、実用性の確認が必要!

実は吹き抜けのようなデザイン性に富んだ間取りは、実用性が伴わないことが多いのです。

空調機器は広さに合わせたタイプを選択する必要があるため、広いほど出力の大きい空調機器が必要になりますし、それに伴い電気代も高くなります。

しかも吹き抜けは冷暖房の効きが悪いことでも有名です。暖かい空気は上に向かい、冷たい空気は下に降りてくるという特性があります。そのため冷房は1階部分は冷房が効いても、2階部分は冷房が効かない。

暖房の場合は、暖かい空気はどんどん上に上昇するので、2階部分は暖房が効くが、1階部分は暖房が効かないという事態になってしまいます。

また、最近は天窓を希望する人も増えています。天窓は昼間の採光を取り入れることができるため、昼間は寒さを抑えることができる上、おしゃれな雰囲気も醸し出してくれるでしょう。

しかし屋根に設置しているため掃除が大変な上、設置場所が北側だとカビが生えやすいなどの難点も挙げられます。

オシャレな間取りを希望する気持ちは十分に理解できますが、追求しすぎると実用性や利便性が低くなってしまうデメリットが生じることにもなりかねません。

この点をよく理解して、まずは実用性と利便性に重点を置いて、家を選ぶようにしてください。場合によっては安くてデメリットの少ない中古一戸建てや新古一戸建てを購入するのも手でしょう。

新築一戸建ての購入で後悔した理由や事例まとめ

今回は新築一戸建ての購入で、後悔することが多いポイントを実例と併せて紹介しました。

新築一戸建ての購入は多くの人の憧れですが、購入を誤ると、憧れはは一変して後悔に変わってしまいます。

今回紹介したポイントを見誤ると、高い確率で後悔だけが付きまとう新築一戸建ての購入になってしまうでしょう。

新築一戸建ては購入してから後悔しても後の祭りです。新築一戸建ての購入が失敗に終わらないためにも、今回解説した内容を参考にして、満足のいく新築一戸建て購入となるようにしてください。

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