不動産の価格や市況は立地やエリアによって大きく異なります。不動産を売却する場合は、そのエリアの価格や取引事例などを知ることが重要です。
今回の記事では愛知県半田市の不動産市況について、売却相場や価格動向、おすすめの不動産会社などを解説していきます。半田市で不動産売却を予定している方はぜひお読みください。
半田市の不動産会社に不動産売却(土地査定)を一括依頼!
半田市に不動産を所有しており、売却を予定している方はまずは査定をすると良いでしょう。半田市のようなエリアは都市部ほど不動産取引件数が多くはないため、一般の方では相場が分かりずらいです。
そのためプロの目で査定をしてもらえる査定をすることで、正確な相場が分かります。
不動産査定を依頼する際は、インターネットの無料一括査定がおすすめです。一度の依頼で簡単に複数の不動産会社に査定依頼が出来るので、手間を最小限に抑えて複数の不動産会社からの査定を取ることが可能です。
マンション売却ガイドの一括査定は、提携不動産会社が多いのも特徴です。大手不動産会社だけでなく、地元情報に詳しい地場の不動産会社に依頼することも出来ます。半田市で不動産売却を予定している方は、ぜひ活用してください。
半田市の不動産取引の現状は?
半田市は愛知県の知多半島東側の海に面したエリアに位置する市で、人口は11万8千人と愛知県内の50以上ある市町村の中では13位と中程度の規模の市です。2005年に半田市の隣にある常滑市に中部国際空港が完成して以降、この地方に拠点を作る企業も増えました。
常滑市よりも半田市の方が学校などの教育施設が充実していることから、それらの企業に勤める方が半田市に住むケースも多くあります。
このように知多半島エリアの中心としての役割もあるのが半田市です。国土交通省の不動産取引価格情報検索のデータによると直近1年間の半田市での不動産取引件数は175件となっており、決して多い水準ではありませんが、近隣の常滑市の111件・知多市の105件と比べると同水準の流通量であることが分かります。
ここでは半田市の不動産の価格動向を見ていきましょう。
半田市の地価公示価格の推移
不動産の価格は一物四価とも言われるように様々な価格がありますが、相場を調べるには公示価格が一番良いでしょう。
公示価格は国土交通省が「自由な取引で成立するであろう価格」として毎年発表している価格で、時価と最も近い価格です。半田市の過去10年における価格の推移は下記のようになります。
年度 | 公示価格(㎡単価) | 前年比 |
2011年 | 81,518円 | ▲1.64% |
2012年 | 80,424円 | ▲1.40% |
2013年 | 78,408円 | ▲1.10% |
2014年 | 77,689円 | ▲0.89% |
2015年 | 77,327円 | ▲0.51% |
2016年 | 77,407円 | ▲0.33% |
2017年 | 79,092円 | ▲0.30% |
2018年 | 79,065円 | ▲0.23% |
2019年 | 79,110円 | +0.01% |
2020年 | 79,365円 | +0.11% |
参照:国土交通省「地価公示価格」
過去10年の推移を見ると、2011年以降下落が続いていましたが年々下落幅が縮小し、ついに2019年には上昇に転じています。そして2020年の価格では、上昇幅が拡大していますので土地の上昇が力強くなっていることが分かります。半田市の中でも特に公示価格が高いのが名古屋鉄道河和線の知多半田駅やJR武豊線の半田駅周辺です。名古屋までの電車のアクセスも良いため、半田市における公示価格のトップを占めています。
半田市の地価公示価格の動向
永年下落が続いていたものの、近年は上昇の反転したのが半田市の地価の動向ですが、地域別にみると動向は大きく違います。半田市の中でも地価が上昇しているのは、半田駅や知多半田駅の主要駅の周辺や青山や花園などの幹線道路沿いが中心となっています。半田市の中で人口が集中しているエリアは半田駅~青山・花園などの市中心部と、亀崎・乙川などの北部です。この二つのエリアを比較すると市中心部が比較的地価が上昇している一方で、北部エリアは横ばいもしくは下落している地点が多いのが特徴です。
半田市には豊田自動職機やアイシン精機などの大手製造業の工場があり、その工場からアクセスが良く電車や車のアクセスの良い市中心部のエリアの需要が高まっていることが要因と言えるでしょう。また先ほど説明したように中部国際空港の解説によって、その周辺の企業の拠点に勤務する方達の住宅エリアとしての需要もあり、地価を押し上げる要因となっていました。
では半田市の公示価格の推移は、全国や愛知県と比較してみるとどのような動きになるでしょうか。下記のグラフを参考にしてみましょう。
参照:国土交通省「地価公示価格」より当方作成
愛知県は都道府県の中でも第3位を誇る大都市圏を形成していることもあり、全国平均と同じような価格動向になっています。そのため直近数年間では地価の上昇が大きく続いていますが、その動きと比較すると半田市の地価推移は緩やかな下落が続いているのが特徴的です。半田市は愛知県の中心である名古屋市まで電車40~50分程度かかるため、ベッドタウンとしての需要もさほど強くなかったことが要因と言えます。
しかし先ほど説明したように、直近では地価は上昇へと転じています。その原因はやはり半田市の人口動向が影響をしています。下記の表は半田市が発表している人口の推移実績と今後の予想です。
参照:半田市「立地適正化計画について」より抜粋
上記のように半田市の人口は昭和55年~平成にかけては増加を続けていることが分かります。人口が増えれば住宅地の需要は高まりますから、地価の上昇へと繋がります。近年の半田市の地価上昇の要因は人口の増加による住宅地の需要増加が要因と言えるでしょう。しかし上記の表によると、令和2年以降の今後の人口推計では減少が見込まれています。
上記の推計通りに推移するのであれば、これまでのような人口増加による地価の上昇は見込めないことになります。これは半田市に限った訳ではなく、都市部を除いた多くの市町村に共通する問題でもあります。
しかし半田市の場合は、他の市町村と違って大都市名古屋圏に比較的近いという特徴があります。名古屋はリニアが開通すれば品川まで40分で移動できることから、今後さらなる成長が期待されているエリアでもあります。半田市の今後地価動向を予想する際には、名古屋エリアの発展に大きく影響されると言えます。
半田市の戸建てやマンションの取引価格は?
不動産の価格は公示価格も大事ですが、近隣の取引事例も重要です。特にマンションや戸建てなどの居住用物件の場合は、近隣の取引事例の価格を参考に価格が決まることも多いです。
不動産評価の方法の一つに取引事例比較法という評価方法もあるぐらいですから、物件を売却する際には近隣の取引事例を確認しておくことは相場を知る上で重要です。半田市の取引事例は、都市部に比べるとそう多くはありませんが、それだけに取引事例の重要性が高いと言えるでしょう。
実勢価格からみる取引価格
それでは実際に半田市で取引された事例を紹介していきます。半田市ではマンションよりも戸建ての方が取引が活発ですから、まずは戸建ての事例を見ていきましょう。
取引年 | 所在地 | 交通 | 築年数 | 敷地面積 | 建物面積 | 価格 |
2019 | 愛知県半田市成岩本町 | 成岩駅徒歩8分 | 新築 | 40坪 | 29坪 | 2,600万円 |
2019 | 愛知県半田市青山 | 青山(愛知)駅徒歩11分 | 新築 | 43坪 | 28坪 | 2,300万円 |
2019 | 愛知県半田市大高町 | 亀崎駅徒歩21分 | 1年 | 40坪 | 29坪 | 2,200万円 |
2018 | 愛知県半田市亀崎北浦町 | 亀崎駅徒歩11分 | 築3年 | 50坪 | 31坪 | 1,900万円 |
2018 | 愛知県半田市乙川畑田町 | 乙川駅徒歩15分 | 新築 | 47坪 | 41坪 | 3,100万円 |
2017 | 愛知県半田市乙川太田町 | 乙川駅徒歩18分 | 12年 | 50坪 | 25坪 | 1,600万円 |
2017 | 愛知県半田市北二ツ坂町 | 知多半田駅徒歩20分 | 1年 | 43坪 | 32坪 | 2,900万円 |
参照:住宅価格ドットコムより抜粋
東海圏における戸建ての取引価格の平均は3,400~3,600万円、土地の広さの平均が約40坪と言われていますから半田市の戸建て価格は平均よりも安い水準と言えるでしょう。半田市では土地の広さも40~50坪が中心となっていますから、広い庭のある一戸建てが多く取引をされていることが分かります。続いて、半田市のマンションの取引価格を紹介します。
取引年 | 所在地 | 交通 | 築年数 | 床面積 | 価格 |
2019 | 愛知県半田市住吉町 | 半田口駅徒歩13分 | 20年 | 22坪(70㎡) | 1,400万円 |
2019 | 愛知県半田市栄町 | 成岩駅徒歩5分 | 12年 | 25坪(80㎡) | 2,100万円 |
2018 | 愛知県半田市新川町 | 半田駅徒歩3分 | 27年 | 22坪(70㎡) | 1,100万円 |
2018 | 愛知県半田市白山町 | 知多半田駅徒歩15分 | 16年 | 23坪(75㎡) | 1,600万円 |
2017 | 愛知県半田市旭町 | 東成岩駅徒歩6分 | 13年 | 26坪(85㎡) | 1,500万円 |
参照:マンション価格ドットコムより抜粋
半田市のマンション取引事例は築年数の経過した物件が中心となっており、新しいマンションの建築が少ないことが分かります。専有面積の広さが70~80㎡と広い物件が多いのにも関わらず、価格が1,000万円台が中心と価格が安いことが分かります。このように半田市は直近では地価が上昇しているとは言え、全体的に価格水準は低いと言えます。
半田市のような大都市近郊にあるベッドタウン色の強い郊外型のエリアでは、人口の密集するエリアとそうでないエリアがはっきりと分かれる傾向にあります。
このようなエリアで物件で売却する場合は、そのエリアの人口を推移を確認することで、物件の需要や価格推移を読み取ることが出来ます。
そのため半田市で物件を売却する場合には、半田市の人口密集エリアを理解しておくことが重要です。半田市における人口密集度は下記のようになっています。
参照:半田市「立地適正化計画について」より抜粋
赤色が濃くなっている地域ほど人口が密集していることを表しており、半田駅・知多半田駅~青山を中心としたエリアと亀崎~乙川エリアの二つのエリアに集中していることが分かります。
同じ市の中でも、西側と東側では人口の密集度は大きく違っており、不動産価格もそれに比例していると言えます。半田市で不動産を売却する場合は、上記の図を参考に不動産価格を決めていくと良いでしょう。
半田市の不動産を高く売るためのポイント!
不動産の売買価格はこれまで説明してきたような相場や取引事例を参考にしながらも、最終的には売り主と買い主の合意があれば成立します。多少相場とは離れた価格であっても双方の合意があれば成立するのが不動産の特徴です。
そのため、売主側からすればコツをつかんで売却をすることで、相場よりも高く売れる可能性があります。ここでは、不動産を高く売るためのポイントを説明していきます。
複数の不動産会社に査定を依頼する
不動産を売却する際、高く売るためのポイントが売却する物件の相場を調べることと、信頼できる不動産会社を見つけることです。これから売却しようとしている物件の相場を正しく知ることで、買主との交渉がスムーズに出来ます。
また不動産はエリアや物件の用途によって売り方なども違うため、売却している不動産に詳しい信頼できる不動産会社に依頼をすることが高く売るためには重要です。
この2点を同時に押さえるためには、複数の不動産会社に査定を出すことがおすすめの方法です。複数の不動産会社の査定を見比べるとことで適正な価格が分かりますし、査定を通じて信頼の出来る不動産会社を査定することが出来ます。
特に半田市のような郊外エリアの立地の場合、買主は地元の方が中心になります。そのため地元に強い不動産会社の方が、成約につながる可能性が高いとも言えます。
一括査定できるポータルサイト〈マンション売却ガイド〉を活用!
しかし複数の不動産会社を回って、一社一社査定の依頼をするのは大変です。そこでおすすめなのがマンション売却ガイドというサイトの一括査定です。
一括査定を使えば、インタネーットで複数の不動産会社に査定を一括で依頼をすることが出来ます。提携している不動産会社が多いのも特徴で、全国展開している大手不動産会社はもちろん地元に強い不動産会社にも依頼をすることが出来ます。
査定の依頼方法も簡単で、質問に答えて行けば依頼が出来るようになっていますのでお手軽に利用することが出来ます。半田市で物件を売却する際には、ぜひ利用をしてみてください。
半田市の土地・不動産売却におすすめ不動産会社一覧
不動産を高く売るためには、そのエリアに詳しい不動産会社に依頼することが重要です。ここでは半田市で物件を売却する場合におすすめの不動産会社を紹介しますので、売却の際の参考にしてください。
株式会社花園不動産
本社所在地 | 愛知県半田市榎下町10番地花園ビル2階 |
免許番号 | 愛知県知事免許(10)12726 |
設立 | 1984年 |
特徴 | 半田市の本社を置く業歴の長い会社。居住用不動産だけでなく山林や農地などの物件も取り扱っているのが特徴。IT重説など新しい取り組みも行っている。 |
口コミ |
「トイレに困ったらご使用下さい」に全てが現れていると思います。(^^)
|
株式会社スィートホーム
本社所在地 | 愛知県半田市青山3丁目25番地10 |
免許番号 | 愛知県知事(2)第21962号 |
設立 | 平成23年6月23日 |
特徴 | 半田市の本社を置き、知多半島全域を営業エリアとしている不動産会社。世界最大の不動産仲介ネットワークであるセンチュリー21のフランチャイズも手掛けている。 |
口コミ | とても親切で、小さな質問や不安な事なども親身になって聞いてくださって本当に感謝の一言です。 人生で一番の大きな買い物でしたが、こちらでお願いして良かったと心から思います。 |
株式会社ブルーボックス
本社所在地 | 愛知県稲沢市正明寺二丁目16番4号 |
免許番号 | 国土交通大臣(6)第5463号 |
設立 | 1985年2月 |
特徴 | 愛知県稲沢市に本社があり、半田市を始め愛知県全域に拠点を持つ大手不動産会社。関東・関西にも拠点があり、売買だけでなくリフォーム事業な管理事業などを手掛ける総合不動産会社。 |
口コミ | 担当の方もスタッフさんも面白く、わからないことがあったら何回でも電話しても対応もよくすごく良かったです。 |
半田市の不動産売却(不動産査定)のまとめ
日本で3番目に大きな都市のある愛知県に属している半田市ですが、今後は人口減少が予想されています。人口が減少すると、不動産の需要は弱くなり、価格が下落する可能性があります。
そのため、半田市で不動産を予定している方は、売却の時期を見極めることが大切です。
不動産の相場を確認するだけでなく、売却時期など迷っている場合も一括査定サイトを利用して相談できる不動産会社を探すことが出来ます。すぐに不動産を売却するつもりのない方でも、気軽に一括査定を利用して見ると良いでしょう。半田エリアに詳しい、信頼の出来る不動産会社に知り合うきっかけになるかもしれません。
今回の記事が半田市で不動産売却を予定している方の参考になれば幸いです。