一昔前なら家の売却は、近所の不動産会社に依頼するのが当たり前でした。
しかし、インターネットが普及した今、家でネットから査定依頼できるサービスが続々と誕生しています。
このサービス利用者は年々、増加傾向にありますので、中には利用したことがある人はいることでしょう。
しかし「高額な家の査定をネット上で行うなんて大丈夫なの?」と、利用をためらっている人もいるのではないでしょうか。
特に無料査定を謳っているサイトが大半ですから、初めての利用者が怪しく感じるのも仕方ないでしょう。
ですがネットからの査定依頼は直接不動産会社に出向いての査定依頼にはない様々なメリットがある上、時間と労力を大幅にカットできるおすすめの方法です。
そこで今回はネットで家の査定をするメリットや有効性を理解してもらい、その上でおすすめのサイトを紹介します。
ネットで家の査定をする4つのメリット!
①:仲介業者を手間なく絞り込める
家の売却は大抵の場合、数千万円単位の高額取引となります。数千円程度の取り引きであれば、取引先を気にする人はいないでしょう。
しかし、数千万円の取り引きともなれば、どこでもいいというわけにはいきません。安心でき、信頼性の高い不動産会社でなければなりませんよね。
そんな家の売却で一番重要になるのが、仲介業者探しです。複数の不動産会社を比較して、その中から「ここならば!」と思えるところを、仲介業者として選ぶ必要があります。
従来の方法ならば複数の不動産会社を訪問し、売りたい家の情報説明を何度も繰り返さなければなりません。
不動産会社にあてがないなら自分で不動産会社を1社1社、ピックアップする必要もあるのです。これがどれだけ大変なことかすぐに想像がつくことでしょう。
その時間と労力をカットして、簡単に複数の不動産業者を比較できるのが、家で手軽にできる一括査定サービスです。
一括査定サービスなら一度の情報入力で1600社もの不動案に査定依頼ができるので、同じ工程を何度も繰り返す必要はありません。
24時間いつでも査定依頼ができ、時間を気にせず、空いた時間を有効利用できる点も見逃せません。
日中、仕事を抱えている人にとっては、大きなメリットになってくるでしょう。
依頼後、査定見積もりが出揃えば、後は各社を比較して、仲介業差を絞り込めばいいだけです。
②:適正価格を知ることができる
みなさんが家を売る時に一番気にするのは、売却価格でしょう。おそらく「一体いくらで売れるのだろう?」と、頭の中で売却価格を巡らせているはずです。
しかし、不動産会社が出した査定価格を見たとしても適正価格が分かっていなければ、それが相場と比べて高いのか、安いのか判断することはできません。
いくらで売れるのかを考える前にまず把握しなければならないのが、適正価格(相場価格)なのです。
適正価格の確認方法はいくつかありますが、この一括査定サービスでも確認できます。不動産会社が出してくる査定価格は、各社の査定方法が違うため、均一ではありません。
査定価格は下記のように、各社、異なってくるのです。
<table
A社2,890万円B社2,990万円C社3,450万円D社2,900万円
これら出された査定価格を比較すれば、自分の家の適正価格がいくらになるか、大体の目処はつけられます。
上記だと、全体的に見て「2,900万円前後が妥当かな?」といった具合です。
➂:高額査定の確率が上がる
家を売りたい人は、できるだけ高く売りたいと考えるはずです。いくらでもいいという人はいないでしょう。
この場合も一括査定サービスに頼むと大きなメリットを生み出します。先に話したように、不動産会社の査定価格は均一ではありません。
査定結果によっては、数百万円の差が出ることも珍しくないのです。しかし一括査定サービスならば、複数の不動産会社から査定見積もりを取れるので、高額査定が得られる可能性も高くなってきます。
不動産会社が出す査定価格には値引き交渉時の見込み損額が含まれている上のが普通です。契約が取りたいゆえに、意図して高額査定をするところもあると聞きます。
そのため必ずしも査定価格が売却価格になるわけではありませんが、査定価格が高いところを仲介業者にした方が高く売却できる可能性は高くなってくるでしょう。
となれば簡単に複数社へ査定依頼ができて高額見積もりを得られる可能性が高いのは、一括査定サービスならではの大きなメリットと言えますよね。
④:売却物件に強い仲介業者が見つかる
仲介業者となる不動産会社には、業務内容に違いが見られます。
不動産業者の主な業務は下記の通りです。
- 不動産賃貸
- 不動産売買
- 不動産管理
- 不動産仲介
また取り扱う不動産も、下記のように多様です。
- 土地
- 戸建
- マンション
- アパート
- オフィスビル
- 商業施設
基本的に不動産会社は上記すべての業務を行い、すべての不動産を取り扱っています。
しかし不動産会社には強みと弱みがあり、賃貸物件を専門として扱っているところもあれば売買を専門としているところがあるように、専門に取り組む業務に違いがあるのです。
取り扱う不動産も同様で主に戸建を取り扱っているところもあれば、マンション・アパート取り扱っているところもあり明確に違いがあります。
よって家を売る際の仲介業者を選びでは売却や仲介を専門業務としている不動産会社を選ぶばなければなりません。
そんな不動産会社を自分で探すのは考えただけでも一苦労ですよね。
ですが一括査定サービスなら、登録している不動産会社が事前に、下記情報を登録しています。
- 売りたい物件
- 取り引きしたい地域
この条件を元に売却希望者の条件にマッチした不動産会社を自動的にピックアップして紹介してくれます。
しかも紹介される不動産会社は一括査定サービスを運営するサイトが厳選した、多数の信頼できる不動産会社が登録されているので、信頼性の面においても安心です。
楽して優良な不動産会社が見つかるというわけです。
ネットの一括査定サービスを利用した人の口コミ評判
ここまでの解説で一括査定サービスが、いかに実用性の高いサービスであるかは、理解してもらえたことでしょう。
しかしそれでも、この話を鵜呑みにはできないという人もいるのではないでしょうか?ここではそんな人のために、実際に一括査定サービスを利用した人の、生の声を紹介します。
利用してどうだったのか、実際の意見を参考にしてください。
担当者は売買契約が完了するまで販売状況を定期的に知らせてくれましたし、買い主をみつけてくれましたので満足できる不動産売買を進めることができました。
私が利用した不動産の一括見積もりサービスは、審査に通った不動産業者だけが加入しているので、安心して利用できましたし、最適な不動産会社をみつけることができました。
出典:Yahoo知恵袋
イエウールは信用できる括査定サイトです。
机上査定に必要な情報を60秒ほどで入力するだけで、その地域の対象となる不動産業者に一斉査定で一番高く買い取ってくれる不動産業者が分かるようになりました。メールだけで複数の不動産業者から査定額を取り寄せることができますので、物件の相場観をつかめたり、どこの不動産屋さんに頼むか決める参考資料として活用したりできます。
出典:Yahoo知恵袋
一括見積もりサービスのメリットは、大手から地元の不動産会社まで、複数の無料査定、営業マンと交渉することができることです。
営業マンとの相性や、どのように営業活動をしてくれるかはとても重要です。契約する前に営業マンと交渉して信頼できる不動産会社をみつけることが欠かせません。
1社に絞るよりも、複数の不動産会社の見積もりを比較することができるマンション一括査定サービスは利用することをおすすめします。売却しなくても見積もり無料ですので安心して利用できますよ。
出典:Yahoo知恵袋
上記のように肯定的意見が多く見られました。
一括査定サービスは無料ですから、何件見積もりを取っても費用は掛かりません。
不利益を被ることはありませんから、安心して利用してみることをおすすめします。
家でネットの査定を依頼する時は事前準備が必要
とはいえ家の査定依頼をする時は、まずその前に事前準備が必要です。
何の事前準備もせず査定依頼をすれば、査定後にバタバタすることになるでしょう。
そうならないためにも、最低限必要な準備は怠らないことをおすすめします。ここでは「最低限これだけは必要」という事前準備を紹介していきましょう。
住宅ローン残高を確認する
住宅ローンが完済できていない人は、まずそのローン残債がいくらあるのかを明確に把握しておく必要があります。
住宅ローンを組んでいる場合は契約先の金融機関が家に抵当権を設定しており、売却するにはこの抵当権を解除してもらう必要があるからです。
この抵当権は住宅ローンを完済しなければ、解除してもらうことはできません。
家の売却をするには、ローン残債を一括で支払わなければならないのです。
ローン残債の額や預貯金の額にもよりますが、大抵の場合、残債の支払財源には売却益が充てられます。
そのため希望売却額の決定には、ローン残債の額が重要な情報になってくるのです。
確認できる書類が見当たらない場合には、ローン契約先の金融機関に問い合わせし、住宅ローンの「残高証明書」発行を受けてください。
希望する売却額と売却時期を設定する
査定依頼をする際、不動産会社に必ず申告して欲しいのが下記の2つです。
- 売却希望額
- 売却時期
査定依頼をして、ただ査定見積もりを待つだけではいけません。
この2つは不動産会社の査定価格にも大きく影響してくるので、事前にちゃんと決めて、査定依頼時に申告できるようにしてください。
家を売った後は新居に掛かる費用が必要になりますし、住宅ローンがかなり残っているならば、最低でもローン残債と相殺できる額で売却しなければなりません。
そのためにも売却希望額は決めておく必要があります。
また、仲介業者に依頼して売却されるまでの期間は一般的には90日前後です。
そして売却先が決まり売買契約が締結してから、家の引き渡しまでには1ヵ月ほどの期間が掛かります。
最短で4ヵ月前後の日数が必要になると考えておいてください。その日数を考慮した上で、次の新居への引っ越し等の計画を立てましょう。
また中には売却までに3ヵ月も待てないという人もいるでしょう。その場合、不動産会社は販売戦略を練る必要がありますし、値引きなくして早期売却はかないません。
売る家の情報を確認しておく
一括査定サービスの査定方法は、下記いずれかから選択できます。
- 机上査定:入力データから査定
- 訪問査定:実際に訪問しての査定
一括査定サービスでは多くの人が机上査定を選択するのですが、この机上査定で注意しなければならないのが入力ミスです。
正しい情報を入力しなければ、正しい査定価格は出せません。
詳細情報が必要になるわけではありませんが、下記情報くらいは把握しておく必要があります。
- 住所
- 敷地面積
- 建物面積
- 築年数
- 間取り
分からない、確認する書類がないという場合は、登記簿謄本(登記事項証明書)を取り寄せれば正確な情報が分かります。
登記簿謄本(登記事項証明書)は法務局で入手できます。ただ法務局窓口で交付請求する場合には、該当する不動産を管轄している登記所(法務局・法務局支局・法務局主張所)へ出向かなければなりません。
管轄している登記所が遠方にある場合は少々面倒になってくるでしょう。
郵送で受け取ることもできますが、筆者がおすすめするのは手間のかからない、インターネットからのオンライン請求です。手数料も窓口より安くすみます。
交付請求方法 | 受け取り方 | 手数料 |
法務局 | 法務局登記所窓口 | 600円 |
オンライン | 法務局登記所窓口 | 480円 |
オンライン | 郵送 | 500円 |
登記所が遠方の場合や、急ぎでない場合は、オンラインで交付請求して郵送してもらのが一番手間が掛かりません。
また登記簿謄本(登記事項証明書)は、仲介業者との契約時にも必要になる書類です。
持っていない人はこの機会に、交付請求しておくことをおすすめします。
自分で適正価格を確認しておく
先に話したように適正価格は、出された査定価格を比較することで確認できます。
しかし、事前に自分で適正価格を調べておくのもおすすめです。不動産会社の査定方法は各社違っているので、出された査定価格が妥当な金額かは判断できません。
ですが事前に適正価格が分かっていれば、比較することでその妥当性を判断できます。
適正価格は次項の「おすすめの一括査定サービスと、その他おすすめサイト」で紹介する下記2つのサイトで確認可能です。
- レインズ・マーケット・インフォメーション
- 国土交通省・土地総合情報システム
これらサイトを上手く活用して、事前確認してください。
家でネットの一括査定サービスを利用する時の注意点
掛かってくる電話には必ず対応しよう
一括査定サービスでは申込後、不動産会社から電話やメールが届くことがあります。
中にはこの電話やメールを営業と勘違いして、無視する人もいるようですが、電話やメールは無視せず必ず対応してください。
この電話やメールを無視してしまうと、不動産側が査定に必要な情報を欠いてしまい正確な価格とはなりません。
所要時間は数分程度ですしこの時点で営業が行われることはないので、必ず不動産会社からの電話やメールには対応するようにしましょう。
査定方法に注意する
先に話したように一括査定サービスでは下記2つの査定方法が用意されています。
- 机上査定:入力データから査定
- 訪問査定:実際に訪問しての査定
机上査定を選ぶ人が多いようですが、査定方法を選ぶ際には、各査定方法の特徴を把握してから決めることをおすすめします。
この2つの査定方法には下記のような違いがあります。
査定方法 | 特徴 |
机上査定 | 申告情報から過去の取引データを元に査定を行うため、早く査定が価格を知ることができる |
訪問査定 | 対象物件や周辺の環境条件を調査した上で査定するため、机上査定よりも正確な査定価格を知ることができるが、査定に時間が掛かる |
訪問査定してもらった方が確実ですが、それが複数社となれば、かなりの時間を割くことになってしまいますよね。
かと言って査定価格のまま媒介契約を結び、正確な査定価格を出された時に、グンと価格が低くなってしまっては元も子もありません。
まずは、机上査定を行い、査定価格が出された後の担当者のやり取りや、査定価格を元に候補先を絞ってから、訪問査定で正式な査定価格を出してもらうようにしましょう。
登録数の多い一括査定サービスを選ぶ
一括査定サービス選びで注意してもらいのが、不動産会社の登録社数です。登録社数が多いほど、売りたい家の売却にマッチした不動産会社が見つかります。
特に地方にお住まいの場合には、この登録社数が大きく影響してきます。検索しても十分な不動産会社がヒットせず、1、2社どころか、まったく見つからなかったということにもなりかねません。
十分な比較ができないどころか、査定すらできない可能性も出てくるのです。一括査定サービスを選ぶ時は登録社数の多いサイトを選び、各社サービス比較をするようにしてください。
ネットで家の査定をする時におすすめの一括査定サービスやサイト
それでは最後におすすめの一括査定サービスと、査定に利用できるその他のおすすめサイトを紹介します。
一括査定サービスならイエウール
当サイトがおすすめする一括査定サービスは「イエウール」です。
イエウールは株式会社Speeeが運営している、日本最大級の不動産一括査定サイトの1つで、信頼性が高く優良な不動産会社にマンションや戸建、土地などの査定を一括依頼できます。
売りたい家にピッタリの仲介業者を選びたい、できるだけ高く売りたいと考えている人には、まさにピッタリの一括査定サービスと言えるでしょう。
それではこのイエウールが、なぜおすすめな一括査定サイトなのかを解説していくことにします。
イエウールのおすすめポイント①:絶対的な登録社数の多さ
先に話したように、一括査定サービスを選ぶ時のポイントの1つが、不動産会社の登録数です。
多ければ多いほど、優良な不動産会社と巡り合うことができます。
その点においてイエウールは文句のつけようがありません。
サイト名 | 登録社数 |
イエウール | 1,600社 |
イエイ不動産売却査定 | 1,480社 |
HOME4U | 1,085社 |
マンションナビ | 980社 |
Smoola | 960社 |
オウチーノ | 900社 |
ソクうーる | 800社 |
IESHIL | 780社 |
すまいValue | 6社 |
これは2018年7月に株式会社東京商工リサーチが調査を行った結果ですが、堂々の第1位に輝いています。
また同調査では登録している大手不動産の調査も行われており、この結果も同じく第1位です。
サイト名 | 登録社数 |
イエウール | 35社 |
イエイ不動産売却査定 | 26社 |
スマイスター | 22社 |
ソクうーる | 20社 |
HOME4U | 18社 |
マンションナビ | 16社 |
オウチーノ | 13社 |
IESHIL | 11社 |
Smoola | 10社 |
すまいValue | 6社 |
そして、この調査結果で特に注目してもらいたいのが、下記の市区町村における査定対応エリア数のランキングです。
サイト名 | 市区町村数 |
イエウール | 1,805 |
スマイスター | 1,720 |
イエイ不動産売却査定 | 1,718 |
マンションナビ | 1,716 |
オウチーノ | 1,710 |
すまいValue | 1,705 |
HOME4U | 1,698 |
Smoola | 1,692 |
ソクうーる | 1,686 |
IESHIL | 250 |
登録社数だけでなく、調査可能な市区町村の数が一番だということは、現在存在する不動産の一括査定サービスの中で一番、不動産会社が見つかりやすいことを意味します。
これは言い換えれば、安心できる信頼性の高い仲介業者を見つけられる可能性が一番高いということなのです。
これら事実を総合的に判断すれば、当サイトがイエウールをおすすめする理由は、お判りいただけるかと思います。
イエウールのおすすめポイント②:悪質な不動産会社がいない!
不動産にかかわらず、一括査定サービスは様々な業種間でサイト開設されています。そしてどの業種にも共通して挙げられるデメリットが悪徳業者の存在です。
あらゆるサイトや口コミで見かけるので、不安な人は多いでしょう。
事実、不動産一括査定サービスサイトでも強引な勧誘や無理な取引を強いる不動産会社が見られると言われています。
しかし、イエウールなら安心です。イエウールには全国多数の不動産会社と提携し、1,600社に上る登録社数を誇りますが、クレームが多い不動産会社とは提携解除できる契約を結んでいます。
悪質な不動産会社はサイトから排除されてしまうので、強引な勧誘や無理な取引を強いる不動産会社は回避できるのです。
その安心感は先ほどの株式会社東京商工リサーチの、査定依頼ユーザー数ランキングに数字として表れています。下記の月間依頼ユーザー数を見てください。
サイト名 | 市区町村数 |
イエウール | 10,366件 |
すまいValue | 10,000件 |
スマイスター | 6,000件 |
イエイ不動産売却査定 | 4,000件 |
HOME4U | 3,000件 |
ソクうーる | 2,000件 |
マンションナビ | 2,000件 |
IESHIL | 2,000件 |
Smoola | 1,000件 |
オウチーノ | 1,000件 |
断トツの利用者数が見て取れます。
この数字からもいかに安心して利用できる一括査定サービスかが、お分かりいただけるでしょう。
レインズ・マーケット・インフォメーション
それではここからは一括査定サービス以外に、適正価格の確認にも利用できるおすすめサイトを紹介します。
まず1つ目がレインズ・マーケット・インフォメーションです。
レインズ・マーケット・インフォメーションは公益財団法人東日本流通が運営する特設サイトで、レインズに登録された不動産の売却価格を調べることができます。
仲介業者は専属専任媒介契約、もしくは専任媒介契約を結んだ場合、公益財団法人東日本流通が運営するレインズと呼ばれる、業者間流通サイトに不動産情報を登録する義務が課せられます。
そして、売買契約が成立すると、その売却情報も登録しなければなりません。
その情報に基づいて運営されているのが、このレインズ・マーケット・インフォメーションなのです。
レインズ・マーケット・インフォメーションのおすすめポイント
レインズ・マーケット・インフォメーションで注目してもらいたいのは、次に紹介する土地総合情報システムよりも、検索条件を細かく設定でき、登録情報件数が多い点です。
検索条件は下記のように細かく設定されています。
- 建物種別
- 都道府県
- 地域
- 地域詳細
- 沿線
- 最寄り駅
- 駅からの距離
- 単価
- 専有面積
- 間取り
- 築年数
- 成約時期
- 用途地域
また、実際の売買価格が登録されているので、詳細に条件を設定すれば、同地域で同等程度の物件がいくらで取引されているのか、その実態を正確に確認できます。
これはレインズ・マーケット・インフォメーションの最も優れた点と言えるでしょう。
自分の家がいくらで売れるのか、その適正価格を知りたい人は、一度利用してください。
土地総合情報システムの不動産取引価格情報
次に紹介するのが、国土交通省が運営する土地総合情報システムというサイトです。
このサイトには「不動産取引価格情報検索」が設けられており、そこから下記不動産取引情報を確認できます。
- 土地
- 土地と建物
- 中古マンション等
- 農地
- 林地
先ほどのレインズ・マーケット・インフォメーション同様、同地域で同等程度の物件がいくらで取引されているのかが確認できます。
土地総合情報システムの不動産取引価格情報検索おすすめポイント
この不動産取引価格情報検索のおすすめポイントは、検索が簡単なところです。
先ほどのレインズ・マーケット・インフォメーションのように検索条件を設定する必要はありません。
検索地域を指定してやれば、その地域で取り引きされた不動産情報が簡単に検索できます。
確認できる情報は下記の通りです。
- 所在地
- 地域
- 最寄り駅
- 最寄駅からの距離
- 取引総額
- 土地面積
- 土地形状
- 延床面積
- 築年数
- 構造
- 用途
- 今後の利用目的
- 前面道路の幅員
- 前面道路の種類
- 前面道路の方位
- 都市計画
- 建ぺい率
- 容積率
- 取引時期
ですがこの不動産取引価格情報検索で注意してもらいたいのは、登録情報はアンケート回答に基づくものである点です。
登録情報は取引した人の申告数値になります。
そのため登録情報は不動産会社が登録した情報を用いているレインズ・マーケット・インフォメーションほどの正確さはないでしょう。
またアンケート回答に基づくため、登録されている情報も少なめです。
実際に取引された情報が、すべて網羅されているわけではありません。
この点は注意するようにしてください。
ネットで家の査定をする4つのメリットのまとめ
今回は直接不動産会社に出向かず、家で行うネット査定のメリットについて解説しました。
利用するのが心配だと考えていた人も、人気の理由や利用するメリットが分かったかと思います。
ネットで家の査定を検討しているなら、ぜひ下記リンクから査定依頼してみてくださいね。