中古マンションを高く早く売却するなら、リフォームをした方がいいってホント?

中古マンションを高く早く売却するなら、リフォームをした方がいいってホント?

マンションを売却するときに、ある程度の築年数があるマンションの場合は、リフォームをしてから売却すべきかどうか悩むことと思います。「中古マンションを高く早く売却するためには、リフォームをしてから売却をした方が良い」という話を聞くことがありますが、それは本当なのでしょうか?

リフォームをしてから売却するメリット

新築のような美しい室内で内覧できるので、購入に結びつきやすい

中古マンションはどうしても見た目や生活臭などの問題があり、内覧をしても「ここに住みたい」というイメージが湧きません。むしろ内覧をすることで、そこに住んでいた人の生々しい暮らしぶりが目に焼き付いてしまい、たとえリフォームをしてもそのイメージが消えない人もいます。

その点、リフォームをしてから売却することで、まるで新築のような美しい室内で内覧をすることができます。今まで売り主が不便に感じていたこともリフォームによって改善でき、長年の生活臭も無くなるので、購入希望者に十分に魅力を感じさせることができるでしょう。

キッチンやトイレなどを最新設備にすることで、高値で売却できる

マンションの物件価値を高めるためには、キッチンのコンロやトイレ・お風呂などが最新の設備になっているかどうかが、大きなポイントとなります。リフォームをしてから売却をすることで、こうした住宅設備を新しいものに交換できるので、物件価値がアップして高値で売却することができます。

中古マンションをリフォーム後に売却して成功した事例

築37年の中古マンション売却に乗り出したAさん

Aさんの住む3DKのマンションは、築37年。都心まで30分圏内・2路線乗り入れ駅から徒歩5分という立地を除いては、買い手に魅力を感じさせる条件は何もなく、どうやって売却したら良いかを考えあぐねていました。

そこで不動産一括査定サイトで無料査定をしてもらったところ、安い査定額が並ぶ中で、たった一社だけがAさんの理想に近い売却価格を提示してくれたのです。その会社の営業マンは「このマンションと同じような物件を、高値で売却した経験があります!」と、積極的に声をかけてくれました。

古いマンションの梁を活かし、アイランドキッチンをステージのように演出

「たしかに築40年で、建て替えもできそうにない物件ですが、駅チカなので金額的に見合えばWインカムのご夫婦にアピールできるかもしれません」と、営業マン。「昔のマンションなので、梁がいっぱいありますが、それを活かしてリフォームしましょう」と提案されました。

部屋の真ん中にある梁にはライティングレールを設置し、間接照明をセッティング。その下にはアイランドキッチンを配して、まるでステージのように演出しました。ドイツ製の食器洗浄機もビルトインし、まるで夫婦が仲良く料理を作るシーンが目に見えるようでした。

マンションの売却相場に300万円以上を上乗せ

また、3部屋もある和室の一部屋はダイニングとつなげて広いLDKに変え、他の2部屋もおしゃれな洋室にリフォームしました。お風呂はジャグジーとテレビ、ミストサウナのあるシステムバスに交換し、トイレは自動でフタが開きBGMが流れるお手入れ不要タイプを取り付けました。

そして、収納スペースの一部には、お掃除ロボットの設置場所を確保。フロアはすべてフラットにして、ボタンひとつで全部屋の掃除が完了できるようにしました。リフォーム費用は1,200万円と高額でしたが、マンションの売却相場に300万円以上を上乗せした金額にリフォーム費用を足して、強気の2,480万円で売り出しました。

不動産情報サイトを効果的に活用

そしてマンションの売り出しスタート!営業マンが物件の魅力を高める画像とキャッチコピーを考え、不動産情報サイトに流すと、程なく「そちらの駅限定で物件を探している」という連絡が入り、共働きの夫婦が内覧にやってきました。

この夫婦は物件を見学するなり「絶対にここしかない!」と気に入り、端数を値引きした2,400万円ですぐに契約へと至りました。

ピッタリの顧客が見つかり、高値で無事売却成功!

後から営業マンに聞いたところ、夫と妻の通勤電車が異なり、両方の電車が乗り入れるこの駅限定で探していたとのこと。仕事が忙しいので駅チカは必須で、かといって築浅物件は高くて買えない。築古マンションはリフォームを考える時間がないと思っていたら、不動産情報サイトで理想のリノベーション済み物件を見つけたのだそうです。

改めて営業マンの実力に敬服したAさん。すでに売却したマンションの住宅ローンは払い終えているので、手元に残った金額はすべて老後の資金に回し、夫の実家に住んで楽しい老後を過ごすことができました。

リフォームをせずに売却するメリット

リフォーム費用がかからないので、少しでも安く買いたい人が購入しやすい

マンションのリフォーム費用は安くても100万円以上、高ければ1,000万円を超えるので、マンション売却にあたって大きな出費となります。リフォーム費用がかからなければ、それだけ物件を安く売却することができるので、「できるだけ安くマンションを買いたい」という層に受け入れられやすくなります。

若い購入希望者の中には、「中古マンションを現状のままで安く買って、自分好みにリフォームしたい」という人もいます。そういう人は、リフォームしていない物件をピンポイントで探しているので、売却額が安ければ成約に結びつく可能性は大です。

ただし、こうした強者の買い手は値引き交渉もプロ並みなので、その辺も不動産会社に相談しながら慎重に進めましょう。

リフォーム期間が必要ないので、すぐに売りに出せる

リフォームを始めてから売り出すまでには、短くても10日前後、大規模なリノベーションの場合は4~5ヶ月かかることもあります。その点、現状のままで売り出せば、すぐに販売の広告を打つことができます。「急に転勤になって、急いでマンションを売却したい」という場合などは、リフォームをしないで現状のまま売り出すという選択肢もあるでしょう。

最低限キッチンのコンロ交換とトイレの交換・網戸や襖の補修程度にするか、「設備はそのままなので、その分値引きします」と伝えてお得感を出すのもひとつの方法です。築10年以内のマンションであれば、プロの業者にハウスクリーニングを依頼するだけでも、かなり美しい状態にすることができます。

中古マンションをリフォームせずに売却して成功した事例

不動産一括査定サイトを通じて、見込み客が見つかる

Bさんは夫の実家に二世帯住宅を建てて住むことになり、今まで住んでいた2LDKのマンションを売却することになりました。すでに引っ越しは終わり、空室となったマンションを、リフォームしてから売却するかどうかが悩みのタネでした。

「駅から徒歩7分で便利だけど、築25年だし、リフォーム費用を考えるとせいぜい残る金額は700万円かな」と夫婦で話し合っていたBさんですが、不動産売却一括査定サイトで査定を申し込んだところ、「Bさんのようなお住まいを探しているお客様がいます。現状渡しで900万円で交渉してみましょう」という不動産会社から、早速連絡が入りました。

現状渡しで売却したことが、成功につながったBさん

内見をしたところ、購入希望者の希望と合致したため、すんなりと売却が成立。契約後、買い手の人はすぐにリフォームをして、快適に暮らし始めました。

契約時に「やんちゃな息子が2人もいて火事が心配なので、絶対にIHにしたかったんです」と聞き、Bさんはビックリ。「私は新しいガスコンロに交換しようと思っていたので、もしリフォームしてしまったら、この人は買ってくれなかったのね」と、ホッと胸を撫でおろすBさんでした。

リフォームをしてから売るか、現状のままがいいかは、ケースバイケース

リフォームをしてからマンションを売り出すかどうかは、不動産会社の営業マンとよく話し合い、くれぐれも慎重に進める必要があります。なぜなら、リフォームをかけたことで莫大な費用をかかえ、「必ず売らなければならない」という境地に追い込まれることもあるからです。

築年数の古いマンション場合は、「大々的にリフォームをして売りに出したのに、それでも売れない」と悩む売り主さんの事例も、実際にあります。それが不安な人は、現状のまま売りに出すか、売却価格が安くなるのを覚悟で不動産買取会社に売却するのも、ひとつの方法です。

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