中古マンションの売却期間の平均は?価格についても紹介

中古マンションの売却期間の平均は?価格についても紹介

 

マンションを売却するときは「中古マンションを売りたいけど、売却するのにだいたいどれくらいの時間がかかるんだろう?」「もし売り出してから何カ月も売れなかったらどうしたらいいの?」など、不安がいっぱいですよね。

この記事ではそんな中古マンションを売却する際の平均期間や、売却期間が価格に与える影響についてお話します。マンションを売ろうかな、と考えている方はぜひ参考にしてください。

中古マンションの売却期間の平均は?

中古マンションを売るときに、まず気になるのは売却までにどれくらいの時間がかかるのか、ということですよね。

マンションを買い替えるなら、だいたいの時間がわかっていたほうが色々な計画が立てやすくなります。

それでは、中古マンションを売却するのにかかる平均期間を見ていきましょう。

平均は3ヵ月

マンションを売り出し、売却までにかかる時間はケースバイケースです。

「今すぐどうしても売りたい」という方は、販売価格を相場より下げて売り出し、すぐに売却するという場合もあるでしょう。

しかし、特に急いでいるわけではなく、納得のいく価格で売却したいという場合の平均売却期間はおよそ3ヵ月と言われています。

これには以下で解説する理由があります。

潜在顧客は3ヵ月で一巡

たとえばあなたのマンションがある地域で物件を探している潜在顧客が10人いたとします。

その人たち全員に、あなたのマンションの売り出し情報が行き届くのにだいたい1ヶ月、遅くても2か月あれば十分です。

もしあなたのマンションの販売価格が相場よりも高く、潜在顧客が「条件と合わない」と判断してしまったら、もうその人たちに売れる可能性は限りなくゼロとなります。

これが仮に潜在顧客が50人いたって、「条件に合わない」と思われてしまったら結果は同じです。

そして潜在顧客たちは自分たちの条件に合う他の物件に目を向け、購入する、または探す場所を他の地域に変更するなど、あなたのマンションの潜在顧客ではなくなってしまいます。

このように、およそ2か月で潜在顧客全員にあなたのマンションの情報が行きわたる、そして検討・購入決定までおよそ1ヶ月として平均3ヵ月で

最初に売り出した価格での販売期間は1サイクルが終了することになります。これを業界では「潜在顧客が一巡する」といいます。

もしあなたのマンションの売り出し価格が適正であれば、顧客が一巡する3ヵ月の間に売れる可能性が高いですが、もし売れなかった場合は価格を見直し、さらに1サイクル売り出すことになります。

しかし、最初のサイクルほどは存在顧客はいないと思っておいたほうがよいでしょう。

半年を過ぎると売却は難しい?

中古_一戸建て_購入_デメリット

先ほども説明したとおり、最初のサイクルで売れなかった場合は、販売価格や宣伝などの売却活動を見直して2回目のサイクルで売り出します。

しかし価格などを見直しても、必ずしも売れるとは限りません。

そして2サイクル目も終了し、半年を過ぎても売れなかった場合は、そのマンションの売却はかなり困難になってしまいます。

「あの物件、かなり長期間売り出しているけど全然売れない。何か理由があるからだろう」と、存在顧客が持つイメージも悪いものとなってしまい、

さらに不動産会社も長期間売れなかった物件の売却活動を積極的に行おうという気も薄れてしまいます。

こうなると残念ながら売却自体をあきらめるか、ほかの方法を考えなければなりません。他の方法などについては後程詳しく説明します。

中古マンションの売却期間と価格の関係は?

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中古マンションの価格は、売却期間が長くなればなるほど値下げされます。

これを「価格かい離率」といい、その数値は期間が長くなれば長くなるほど大きくなっています。

以下に、首都圏、近畿圏、中部圏におけるかい離率を比較した表をまとめました。

首都圏 近畿圏 中部圏
3ヵ月 -8.9% -9.4% -8.7%
6ヵ月 -14.3% -14.9% -13.5%
9ヵ月 -15.7% -15.5% -14.6%
12ヵ月 -19.5% -17.7% -23.6%

引用:不動産ジャパン(https://www.fudousan.or.jp/topics/1111/11_3.html#

表をみてわかるように、3ヵ月の時点ですでに10%弱のかい離率で、12ヵ月の時点では約20%のかい離率となっています。

このように売却期間が長くなると希望売却価格での売却はほぼ不可能となり、売り出してから半年後にはおよそ15%も値引きして売却することになります。

希望売却価格での売却を目指すのであれば、どれだけ早く売却できるか、がポイントになってきます。

中古マンションが売却期間3ヵ月経っても売れなかったら?

マンション価格_高騰_いつまで_決まり方

中古マンション売却期間の平均である3ヵ月が経ってもあなたのマンションが売れなかった場合、

売却を全く急がず、また販売価格の値下げもあまり気にしない、という方以外は以下のことを検討してみましょう。

「買取」を検討

「買取」とは、不動産会社に直接物件を買い取ってもらうこと。

この買取では、希望販売価格の5~8割程度でしか買い取ってもらえないこともありますが、以下のようなメリットがあります。

  • 不動産会社と売主の同意があればすぐに売買契約の締結ができる
  • 瑕疵担保責任がない(仲介の場合はある)

売却を急ぐ場合は、不動産会社と売主の同意があればすぐに売買契約ができるこの買取がおすすめです。

また、売買の対象物に隠れた瑕疵(=外部から簡単に発見できない欠陥)がある場合に売主が買主に対してその責任を負わなければならない「瑕疵担保責任」が、この「買取」には発生しません。

不動産会社の見直しを検討

3ヵ月経っても売れない場合、もしかすると不動産会社にも問題がある可能性があります。

もし少しでも不動産会社に疑問があるのであれば、以下のことを確認してみましょう。

  • 販売活動は納得のいくものであったか
  • 提案などは適切であったか
  • 営業マンとのコミュニケーションはスムーズだったか

販売活動は納得のいくものだったか

販売活動中は、その活動内容の報告を行うのが一般的ですが、まずはその報告自体があったかどうか、また、その内容は納得のいくものであったかを確認しましょう。

報告そのものがあまりなかったのであれば、販売活動そのものを積極的に行っていなかった可能性もありますし、納得のいく報告内容でなかったのであれば、今後も同じような状態が続く可能性があります。

提案などは適切であったか

こちらは不動産売却のプロではありませんから、物件がなかなか売れない理由や改善点については不動産会社の提案が頼みの綱です。

潜在顧客にいい印象を与える部屋の雰囲気づくりや、見学会の提案などをしてくれる不動産会社であれば信頼できますが、単純に「値下げしましょう」しか言わない不動産会社は優良な不動産会社とは言えません。

同じ値下げの提案でも最初に設定した価格では売れなかった理由など、納得のいく説明をしてくれるような不動産会社でない場合は、変更を検討したほうがいいかもしれません。

営業マンとのコミュニケーションはスムーズだったか

販売期間中は不動産会社の営業マンとこまめに連絡をとることになります。こちらの疑問にきちんと答えてくれなかったり、連絡ミスなどがある営業マンでは信頼することができません。

お互いの信頼関係がとても大事になってくる不動産売却において、相手を信頼し、任せられないと感じるのであればその不動産会社は優良であるとは言えません。

中古マンションの売却期間をできるだけ短くするコツ

この記事内で何度もご説明した通り、売却期間が長くなればなるほど価格を値下げせざるを得ない状況になります。

売主としてもそれはできるだけ避け、なるべく早く売却したいと思うのが普通です。そうするために、売主としてもできることがいくつかあります。

不動産会社選び

売りたい物件がマンションである場合、やはり不動産会社は「中古マンションの売却に強い」不動産会社と契約するのがとても重要になってきます。

たくさんの不動産会社からより良く自分に合った不動産会社を見つけるには、マンション売却ガイドなどの一括査定サイトがおすすめです。

マンション売却ガイド(https://mansionsg.com/

一括査定を依頼したら、それぞれの不動産会社にマンション売却の実績や、売却までにかかる平均期間を聞いてみましょう。

その際、できるだけたくさん質問をしてみて、担当営業マンとのコミュニケーションや相性をチェックするのも忘れずに。

マンションの売却に強く、信頼のできる不動産会社を選ぶことが、マンション売却期間を短くする第一歩です。

室内は綺麗にしておく

信頼できる不動産会社と契約をしたら、いよいよ売却期間が始まります。

売却期間中は潜在顧客がいつ内覧に来てもいいよう、常に室内を綺麗にしておきましょう。

物が乱雑に置かれていたり埃がたまっていたりしては、その潜在顧客が実際にその環境に住むわけではないとわかっていてもやはり印象は良くありません。

明るく清潔感のある部屋を意識し、「ここに住んでみたい」と思わせるような雰囲気づくりを心がけましょう。営業マンにどのような部屋がいい印象を与えるのか聞いてみるのもいいですね。

オープンルームの日を設ける

オープンルームとは、見学会のようなものです。一日マンションを開放して、誰でも内覧できるようにする日を設定します。

事前の予約が不要なのでその地域をふらっと見に来た潜在顧客や、散歩途中に興味のある人が立ち寄ったりすることができます。

オープンルームはよく新築物件などで行われているのを目にしますが、中古マンションでは不特定多数の人が自分の家に上がるのは嫌だと思い敬遠している人も多いです。

しかしこの方法は集客力が非常に高いので、もし可能なら行ったほうがいいです。

ただしオープンルームは一日営業マンを拘束することになってしまうので、すべての不動産会社が希望通りに行ってくれるわけではありません。

ですので、もしオープンルームの開催を検討しているのであれば仲介契約を結ぶ前に不動産会社に確認しておいたほうがいいでしょう。

中古マンションの売却期間の平均:まとめ

売却期間が長くなれば長くなるほど、希望価格からどんどん値下げをしなければならなくなるのが中古マンションです。

特に売却期間が半年を過ぎると、売却そのものがかなり難しくなってくると思っておいたほうがいいでしょう。

ですので、マンション売却はポイントはいかに早く売るか、になってきます。

そのためには以下にあるように自分でできることもしっかりとやっていきましょう。

  • 信頼できる不動産会社を選ぶ
  • 室内を常に清潔に保つ
  • オープンルームの日を設ける

マンション売却が成功となるか失敗となるかは、売主であるあなたの努力も大いにかかわってきますよ。

なお、マンション売却に強い不動産屋を見つけるなら一括査定サイトを利用するのがおすすめです。マンション売却ガイドというサイトの一括査定なら、全国の1600を超える不動産会社の最低額を一括で確認することができます。

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