不動産売却のチラシは信用すべきじゃない!驚愕の真実や注意点を紹介

不動産売却のチラシは信用すべきじゃない!驚愕の真実や注意点を紹介

ご自宅のポストに不動産屋からチラシが入ることはよくありますよね。近所の新築マンションや分譲地の広告はもちろんですが、時には「この付近で家を探している方がいます!」など、「家・土地を売って欲しい」というチラシを見かけることがあります。

「へぇ、この辺に住みたいと思っている人がいるのか。じゃあ案外この辺の土地は高く売れるのかな」と思ったことがある方も多いのではないでしょうか。

しかしちょっと待ってください。そう思っている時点で、あなたは騙されかけているかもしれません。残念ながら不動産のチラシには本当の情報は載っていないケースが多いです。

この記事では、そんな「売ってほしい」と訴えかけるチラシの真意や注意点について解説いたします。把握しておくことで、騙されたり損をすることを防げます。

不動産売却のチラシはほとんどが嘘!?

不動産売却_チラシ_本当の情報はない?

冒頭でも説明した通り、残念ながら不動産のチラシには本当の情報ばかりでなく、信用すべきでない嘘の情報も数多く掲載されています。

そんな不動産売却を求めるチラシには主に2パターンあります。まずは嘘を見抜く知識をつけるためにも、それぞれどのような内容なのか詳しく見ていきましょう。

探している物件の一覧が載ったもの

このタイプのチラシには、あなたがお住まいの地域にありそうな物件(戸建て、マンション、店舗付き物件など)の条件を羅列してあります。

  • 庭付き
  • 対面キッチン
  • 駅徒歩10分以内

このような条件を羅列して、「上記のような条件にあてはまる物件を探しています!」と書いていますが、不動産を所有していれば、ほぼ全ての物件が当てはまるような条件ばかりです。

もちろん、これは敢えてそのようにしているのです。「お、うちも当てはまるな。ということは高く売れるのかな」と思わせるのが狙いです。

実際に探している人のストーリー仕立て

このストーリー仕立てのチラシには、とても具体的な内容で「転勤でこの地域に越してくることが決まっているご家族が〇〇で〇〇のような〇〇の物件を探していらっしゃいます。引っ越しが2か月後と迫っているので、相場より多少高くてもOKとのことです。ご売却いただける方はご相談ください。」などと書いています。

ここまで具体的に書かれていると、「へぇ。転勤でね・・・。相場より高くてもOKなんだ・・・」と、ついつい興味を示してしまいそうになります。

しかし、これら2つのパターンのチラシは、ほぼ嘘だと言っていいでしょう。なんならストーリーに出てくる家族も実在しません。

では、なぜ不動産屋はこのようなチラシをわざわざポスティングするのでしょうか。次のセクションではその理由について詳しくご説明します。

なぜ不動産屋は嘘のチラシをポスティングするの?

不動産屋は、なぜ「買ってください」ではなく、「売ってください」というチラシをわざわざ人件費をかけてポスティングするのでしょうか。

それには以下のような理由があります。

  1. 他社と差別化するため
  2. 売却の業務効率がいい
  3. 「両手取引」を狙える

これらを読んだだけではあまりわからないですよね。要するに売却物件を扱うことで不動産屋に大きなメリットがあるから、ということなのですが、ではなぜ売却物件を扱うことが利益につながるのでしょうか。

各理由についてご説明します。

他社と差別化するため

不動産屋は、その地域の売却物件を独占することにより、その地域で購入を考えている人にアピールすることができます。

例えば売り物件を独占する、言い換えればその不動産屋でしか扱っていない物件を多く持つことで「他社にはない」を強調することができ、差別化をすることができます。

そうすることにより、購入希望のお客さんにとっては「売り物件をたくさん扱っているなら選択肢が多いし、独占であれば他の不動産屋で契約するお客さんに先を越されることもないから安心」というメリットも生まれるのです。

他社と差別化することは購入者にとっても不動産屋にとってもメリットとなるため、不動産屋は売却物件を独占したがる傾向にあります。

売却の業務効率がいい

2つ目の理由は、「売却の業務効率のほうが購入の業務効率よりいい」という点です。

そもそも不動産を売却したいという人のほとんどが、「必ず売りたい、しかもできれば早く」という意思をもっています。

「まあ、いつか売れればいいや」なんて思って売りに出す人はほぼえないと言えるでしょう。ということは、不動産屋は契約を取り、売ることさえできれば短期間で手数料が入るわけですね。

それに対して購入希望者は選択肢が広く、「その不動産屋でなければならない」というよっぽどの理由がない限り、いろいろな不動産屋やいろいろな物件を見て回るので時間もかかります。

また、丁寧に営業のフォローをしたとしても必ず契約が取れるとは限りません。このことから不動産屋は売却物件を数多く扱うほうが手数料が入ってくるまでの期間が短く、業務効率が良くなるというわけなのです。

「両手取引」を狙える

「両手取引」を狙える、というのもチラシをポスティングする大きな理由の1つです。この「両手取引」とは、1つの物件の売主と買主の双方と取引することです。

この両手取引をすることで1つの物件に対して売主・買主の双方から手数料を得ることができるので、単純に1つの仕事で収益が倍増するわけですね。不動産屋にとってはかなり魅力的な取引となります。

この両手取引を狙うには、やはりそれなりの売却物件を持っていないとできません。そのため、このような「売って欲しい」というチラシがポスティングされるのです。

不動産屋は不動産をもっていなければ売ることはできません。そしてその不動産を得るためには、誰かに売ってもらわなければなりませんので、チラシの投函は立派な「営業」の一部なんです。

不動産売却のチラシに騙されないための注意点

不動産売却_チラシ_騙されないための注意点

「営業であれば、仕事なのだから問題ないんじゃないの?」と思われるかもしれません。もちろん、適正な営業であれば、全く問題はありません

しかし、このようにポスティングされるチラシには注意していただきたい点がいくつかあります。

チラシがポスティングされていて、もし不動産の売却を検討するのであれば、そのチラシの以下の点に注意してください。

  • 価格表示が適切かどうか
  • 査定額が吊り上げられていないか

不動産広告は法律で規制されるほど厳しいルールがあります。その理由は不動産は高額な取引になるため、詐欺などにあった場合に被害も相当なものになるからです。

また、法整備が甘かった頃は詐欺まがいの取引が横行していたのも関係しています。にもかかわらず、すべてのチラシを規制しきれていないのが実情です。

つまり自分できちんとチラシの内容について注意するしかないのです。では注意点に関して具体的に解説します。

価格表示が適切かどうか

「不動産を売却して欲しい」と訴えるチラシの中には、具体的に「このあたりの土地は今なら〇〇〇万円で売れます!」などと金額が提示されているものもあります。

ただ、ここで注意していただきたいのはその金額は果たして平均以上なのかという点です。というのも、中には相場の金額なのにさも「高く売れる!」という風に書かれているだけのチラシも少なくないのです。

根拠が示されていない限り、信用するべきではない金額だということは少し考えればわかりますよね。しかしそのようなチラシは上手に売却を煽るように書かれているのです。

また、仮にそのチラシに書かれている通りの値段で売れなかったとしても、言い訳はいくらでもできます。具体的な金額が書かれていたとしても、信用しないようにしましょう

査定額が吊り上げられていないか

現在は査定額と売却価格が差が出ることはほとんどありません。

しかし不動産屋のなかにはこのことを利用し、査定額を吊り上げたうえで契約を結ぶところがあります。

もちろんその査定額で売りに出しても売れませんから、どんどん値下げしていくしかありません。そして結局本来の査定額ほどでの売却となるのですが、契約をした売主からすると損をした気分になります。

しかし不動産屋は本来の査定額を知っているわけですから、その値下げしたあとの金額で売れて、その分の手数料しか入らなかったとしてもなんら損にはなりませんし、最初から想定内のことなのです。

要は査定額を吊り上げて売主に美味しいと勘違いさせ、契約をとりたいだけなのです。やっていることはかなり悪徳なのですが、今でもこの手法は横行しています。

悪質な不動産売却チラシに騙されない方法

 

口コミで調べる

不動産売却_チラシ_騙されない方法_口コミをみる

何かの評判を知りたいときに一番手っ取り早いのが口コミサイトを利用するという方法です。不動産においても、Google Mapなどの口コミをみると店員の対応に対する悪評などが掲載されています。

ただし、口コミサイトへは、評価対象の従業員も書き込みできるということを覚えておかなければなりません。

例えばA不動産屋についての口コミを調べてあるサイトに行きついたとして、そのサイトに投稿しているのがA不動産屋の従業員であれば、良いことしか書きませんよね。

このような口コミに騙されないようにするには、いくつかの口コミサイトやSNSを探してみることが大切です。

少し面倒に感じるかもしれませんが、不動産売却は大きな金額が動くことなので不動産屋を調べるところから慎重に行いましょう。

自治体の不動産情報ベースを活用する

口コミで調べるのと同時にやっていただきたい方法が、「自治体の不動産情報ベース」を活用すること。

不動産屋、不動産業者にはそれぞれ番号があります。この番号は自治体のサイトで不動産屋の名前を検索すればすぐに調べることができるもの。

そしてこの番号を使い、不動産屋情報ベースで過去の違反などを調べるのです。もし検索しても番号が出てこない場合は、登録していない、免許を持たない不動産業者ということになります。

となると悪徳業者である可能性が高いので、そのような業者とは絶対に取引しないでください。

チラシに書かれている不動産屋だけに連絡しない

「なるほど、このマンションは高く売れるんだ」などと思い、そのチラシに書かれている不動産屋だけに連絡して契約するのはやめましょう。

比較対象がなければ、提示される金額が適正なものかわかりませんよね。実際、持っている不動産の売却を考えていてタイミングよくこのようなチラシが入っていたとしても、焦らずきちんと調べてから契約することがとても大切です。

最近では数千社の不動産に一括で売却価格の査定を依頼できる「不動産一括査定サイト」があるので、騙されたり安い価格で手放すことを回避するためにも利用することをおすすめします。

不動産売却のチラシまとめ

不動産売却_チラシ_まとめ

今回ご紹介したタイプのチラシは、戸建てであってもマンションであっても不動産を所有していたら一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

不動産屋としても売るものがなければ商売にならないため、誰かに不動産を売ってもらわなければなりません。そう考えると、売却物件を探すのは当然のことと言えます。

しかし、注意したいのはその内容です。嘘であったり結果敵に詐欺になるようなことが書かれていれば、それは立派な犯罪です。

そのような不動産屋に騙されないためにもすぐに飛びつかず、一括査定サイトなどを利用してきちんと相場の査定額や信頼できる不動産屋を調べてから契約をしましょう。

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