みんなは住宅ローンを月々どれくらい払ってる?返済額の平均や目安を紹介

みんなは住宅ローンを月々どれくらい払ってる?返済額の平均や目安を紹介

住宅を購入する際、キャッシュで払う人は少ないですよね。ほぼすべての人が住宅ローンを組み、毎月決まった額を返済していきます。

そこで気になるのがみなさんが毎月どれくらいの額を返済にあてているかだと思います。

そこでこの記事では年収別の住宅ローンの平均返済額や、年収毎の目安などの有益な情報をお教えしますので参考にしてください。

【収入別】みんなは住宅ローンを月々どれくらい払ってる?

わかりやすいように、収入別の平均返済額を表にまとめました。

収入 月々返済額
400万円未満 77,842円
400万円台 81,262円
500万円台 85,839円
600万円台 92,276円
700万円台 97,996円
800~1,000万円未満 102,898円
1,000万円以上 126,616円

参照:年収別8213人 家とお金調査 2013

この表はファミリー層を対象としたものであり、シングル、カップル層を対象にしたものではありません。また、中には当サイトではおすすめしていないボーナス払いを利用している人のデータも含まれます。(ボーナス払いについては後述します)

当然のことですが、年収が上がれば上がるほど借入限度額も増え、その分月々返済額は増えます。また、頭金の額も年収の額によって多くなる傾向があります。

借入限度額ギリギリの借り入れは危険!

収入によって「借入限度額」は異なりますが、収入の多さに関わらず借入限度額ギリギリまで借り入れることはとても危険なことです。

たとえば返済中に病気やけがで働けなくなり、収入が減る、またはリストラにあう可能性もゼロではありません。

このようなことがなくても子供が留学や学費の高い学校へ進学するなど、教育費が予想外に高くなることも考えられます。借入限度額ギリギリで借り入れをしてしまい、月々の返済額も月収の多くを占めてしまっていては、このような事態が起きたときに返済に支障が出ます。

また、月々返済額が多ければ貯蓄や保険といったものにお金をまわすことができず、いざというときにとても困ることになります。

収入に対する借入限度額を知って「あれ、結構借りられるんだな」と思っても、その額をそのまま借り入れるのは絶対にやめましょう。

住宅ローン返済額の目安はどうやって決める?

借入限度額ギリギリまで借りてはいけないということはわかりました。しかし、ではどうやって借入額および月々の返済額を決めたらいいのでしょうか。

ここでは住宅ローン返済額の目安を決定する際に必要な知識をご紹介します。

返済可能額と借入可能額の違い

返済可能額と借入可能額は似ているようで意味が大きく異なります。まず返済可能額とは、住宅ローンを借りた人が借入時から将来にわたり無理なく返済していける額のことをいいます。

一方で借入可能額とは、金融機関などから借り入れができる最大の額のことをいいます。

住宅ローンを組む際は、「いくら借りられる」という視点ではなく、「いくらなら毎月無理をせず返済していけるか」という視点で組むことがとても重要となります。

考慮しなければいけない支出

「いくらなら毎月無理をせず返済できるか」を考えるにあたって考慮しなければならないのが、月々の生活に必要な支出です。その支出のなかには食費、光熱費、教育費、保険、貯蓄、その他の雑費などがあります。

これらを一度きちんと書き出して、それを月収からひいた額をもとに月々の返済額を検討しましょう。

返済負担額の目安基準

返済負担額を決める際に目安としたいものが、月々の収入のどれくらいの割合を返済にあてればいいのかという返済負担率です。

以下にわかりやすいように表にまとめたのでご覧ください。

返済負担率 生活への影響
~10% 余裕をもち返済をすることが可能
10~20% ゆとりのある返済をすることができ、問題はない
20~30% 平均的な返済が可能
30~35% 生活を見直し、返済を見直す必要が出てくる
35%~ 生活が圧迫され、返済が厳しい

この情報から判断できるように、返済比率は25%くらいまでが理想とされています。

手取り年収からみる返済負担率

住宅ローンの返済負担率を算出する際に気を付けたいのが、総支給額ではなく「手取りの年収」から算出するということです。

ローンの審査などは年収の総支給額を用いて行われますが、いくら年収が高くても税金などを引かれ手元に入る収入から返済していかなければなりません。

このことから返済負担率を確認するためには必ず手取りの年収で計算しましょう。

返済方法の検討

返済方法も住宅ローンを組む際にしっかりと検討しておきたいポイントの1つです。

返済方法には2通りあり、金利は高めでも一定の返済額になる「元利均等返済」か、最初は負担が大きくても元金の返済に伴い金利も下がる「元金利均等返済」から選ぶことになります。

元利均等返済は金利の割合が大きく元金が減らないというイメージですが、毎月同額の返済額となります。一方願金利均等返済は元金が多く残っている初期の返済額は高くなりますが、元金を返済するにつれ金利も下がるというメリットがあります。

どちらを選ぶかはライフプランなどに合わせて検討していかなければいけませんが、これらの違いをきちんと把握しておきましょう。

無理のない返済額設定が大事

念願のマイホームを購入するのに借入額や返済方法の選択を誤って生活が圧迫され返済すら厳しくなる…なんてことになっては元も子もありません。

借入限度額ギリギリまで借りることは絶対に避け、返済方法も今の生活、年収だけを考慮するのではなく、将来も見据えたうえで決定するようにしましょう。

住宅ローンの支払いで繰り上げ返済はするべき?

ここからは、住宅ローンの繰り上げ返済およびボーナス払いについて解説していきます。

どちらもよく聞く言葉ですが、実際どのような仕組みなのか、また、メリット・デメリットにはどのようなものがあるのかを詳しくみていき、きちんと把握したうえで繰り上げ返済、ボーナス払いをするべきかを判断しましょう。

住宅ローンの繰り上げ返済のメリット・デメリット

それではまず、繰り上げ返済から解説します。繰り上げ返済とは、まとまったお金が出来たときに、それを住宅ローン返済に充てることをいいます。

繰り上げ返済はその金額が元金から引かれるので、その分金利が安くなります。全額返済した場合は「完済」となり、一部返済に充てた場合は「返済額軽減型」または「期間短縮型」のどちらかを選ぶことになります。

それでは繰り上げ返済のメリットおよびデメリットをご紹介します。

繰り上げ返済のメリット

繰り上げ返済にはメリットがたくさんあります。特に早期に繰り上げ返済を行うことで利息を軽減させることができるというのが最大のメリットです。

初期は元金が多く残っているためその分利息も高いですが、繰り上げ返済を行うことによりその利息を減らし、払う金額を減らすことができます。

具体的な例を見ていきましょう。

借入金3,000万円、金利3%、返済期間30年とした場合、100万円の繰り上げ返済をすると返済総額はどれくらい違ってくるのでしょうか。

上記の条件で繰り上げ返済をしなかった場合の総返済額は4,553万3,160円となります。しかし1年後、5年後、10年後に繰り上げ返済をした場合の額には大きな違いが出てきます。

1年後

  • 期間短縮型・・・・4,423万1,912円
  • 返済額軽減型・・4,503万4,672円

5年後

  • 期間短縮型・・・・4,448万4,438円
  • 返済額軽減型・・4,511万560円

10年後

  • 期間短縮型・・・・4,475万917円
  • 返済額軽減型・・4,520万2,120円

このように早ければ早いほど支払総額は少なくなることがわかります。1年後に繰り上げ返済を行った場合、「期間短縮型」を選べば繰り上げ返済を行わなかった場合の総返済額との差は130万円にもなるのです。

繰り上げ返済を行うのであれば、早い時期にするほうがメリットも大きいということがわかりますね。

繰り上げ返済のデメリット

生活費の圧迫

メリットが大きいと思える繰り上げ返済ですが、デメリットも存在します。それは繰り上げ返済をすることにより、利息が減り総返済額が減る分、当然手持ちのお金は減ってしまうことです。

ある程度の貯蓄を残した上で、余裕のある資金があればそれを繰り上げ返済に充てることには問題はありません。しかし生活費を削ってまで繰り上げ返済をし、その後に病気やケガなどで働けなくなったなどのアクシデントがあれば途端に生活に支障が出てしまいます。

利息を減らしたいがためだけに生活費を繰り上げ返済に充てるのは危険ですし、生活費が圧迫されては困りますよね。

繰り上げ返済を行う際は、何か起こった場合でも生活に困らない程度の貯蓄は残しておくことが賢明です。

住宅ローン控除への影響

住宅ローン控除とは、10年以上のローンを組んだ際に10年間は借入残高に応じた金額が消費税から還付される制度です。

返済期間が10年以上あるということが条件となっているため、期間短縮型を選んで返済期間が10年未満になった場合は控除を受けることができなくなってしまいます。

手数料

繰り上げ返済を行うには手数料がかかるということも覚えておきましょう。

ネットバンクなど、一部では手数料無料となる場合もありますが、金融機関によっては1回につき5万円+消費税を請求されるところもあります。

手数料がかかる繰り上げ返済である場合は、少額を何回も繰り上げ返済するのではなくまとまった金額で行うことがお得です。

なお、フラット35については繰り上げ返済の手数料はかかりません。

住宅ローンをボーナス払いするメリット・デメリット

ボーナス払いも住宅ローンを組む際によく聞く言葉ですが、これは文字通りボーナス月に一定額を増額して返済するシステムです。

何%増額するのかは借入時に決定します。それではボーナス払いについてもメリット・デメリットをみていきましょう。

ボーナス払いのメリット

ボーナス払い(ボーナス併用払い)にすることで、毎月の支払いに加えてボーナスが出る月にまとまった額を返済することができます。

仕組み的には、月々返済とボーナス返済のローンを平行して組むということになりますが、ボーナスでまとまった額を支払うため、月々の返済額を抑えることができます。

公務員や正社員などボーナスが確実に出ることがわかっている方にはおすすめの方法です。

ボーナス払いのデメリット

月々の返済額を抑えたい方にはおすすめのボーナス併用払いですが、これはあくまでもボーナスが出ることが確実な場合のみに当てはまるメリットです。

ボーナスの額は経済の影響を大きく受けるものです。ボーナスが想定金額より少なかったり、また転職してボーナスが下がったりするとかえってこのボーナス併用払いが生活を圧迫することになりかねません。

ボーナス併用払いを検討する際は、ご自身のボーナスの額、またその額が今後も同じであるかなどをしっかりと考慮する必要があります。

また、ボーナスを返済に充ててしまうと急な病気や事故、車の購入といった支出がある場合に対応することができません。その点を考慮しても筆者としてはボーナス払いをオススメはしません。

支払い額を少しでも安く抑えたい方におすすめの住宅ローン

住宅ローンを組む際に一番気になるのは金利です。

そこで住宅ローンを組もうとしている方、また借り換えをご検討中の方におすすめの低金利かつ保証も充実している住宅ローンをご紹介します。

三菱UFJ銀行

ご利用額12連続No.1の三菱UFJ銀行の住宅ローン。全国に766店舗あり、アクセスも良いのが特徴。無料相談会も定期的に行っているので直接話を聞くことができます。

「ネット専用住宅ローン」と窓口で相談しながら決められる「住宅ローン」とがあり、個々のニーズに合わせて選ぶことができます。

12年も連続でNo.1に輝いているのには理由があるんですね。ネットならではの低金利が売りの「ネット専用住宅ローン」の金利は以下の通り。

 契約内容 適用金利
変動(毎月型) 0.525%
固定3年 0.390%
固定10年 0.590%

(2020年2月に借入の場合)

保証料 一括前払い型と利息組込み型により変動
事務手数料 33,000円(税込)
審査期間 4週間程度
返済方法 元利均等返済または元金均等返済
来店 不要
繰り上げ返済手数料 インターネット無料
固定期間 1~35年
借入可能額 30万円~1億円(10万円単位)
対応地域 全国

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じぶん銀行

ネット銀行のじぶん銀行は低金利かつ手厚い保証があることで人気の住宅ローンです。

がんと診断されると住宅ローン残高が50%になる「がん団長」や病気やケガ(精神疾患を除く)で180日以上入院すると借入残高が0円になる「全疾病団長」が両方無料付帯されるのが大きな魅力です。

三菱UFJ銀行およびKDDIの共同出資なので安心感もありますね。

 契約内容 適用金利
変動 0.380%
当初10年固定 0.550%
当初20年固定 0.981%
35年全期固定 2.090%

(2020年2月に借入の場合)

保証料 無料
事務手数料 借入金額×2.20%(税込)
審査期間 2週間程度
返済方法 元利均等返済または元金均等返済
来店 不要
繰り上げ返済手数料 無料

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ジャパンネット銀行

ジャパンネット銀行住宅ローンは、ヤフーグループのジャパンネット銀行が提供する住宅ローンです。書類提出や契約はすべてネットでできてしまう手軽さが特徴です。

団信の補償も充実していて5種類の中から選べます。審査期間も比較的短く、今すぐ借りたい、借り換えたい、という方におおすすめです。

 契約内容 適用金利
変動 0.399%
10年固定 0.620%

(2020年2月6日現在)

保証料 無料
事務手数料 借入金額×2.20%(税込)
審査期間 2週間程度
返済方法 元利均等返済のみ
来店 不要
繰り上げ返済手数料 一部繰上げ返済については手数料無料。ただし、全額繰上げ返済の場合は3万円+消費税が必要。

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楽天銀行(フラット35)

金利が低いだけでなく、事務手数料が定額なことも特徴である楽天銀行。来店は不要で、基本的には電話やメールでのやり取りとなります。

土日も含めて22時まで相談できるので(Skype相談:要予約)忙しい方におすすめです。

フラット35の適用金利は以下の通り。

適用金利
フラット35(返済期間21年~35年以下) 1.280%

(2020年2月1日現在)

保証料 無料
事務手数料 330,000円(税込)
審査期間 2週間程度
返済方法 元利均等返済または元金均等返済
来店 不要
繰り上げ返済手数料 無料

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住宅ローン月々どれくらい払ってる(返済してる)まとめ

任意売却後_残債_返済の義務あり

住宅購入には必ずといっていいほど必要となってくる住宅ローンは借入限度額が思いのほか多いため、少し背伸びをした住宅を購入してしまいそうになりますが、それは危険です。

月々返済額を決定する際は、生活費の支出や貯蓄するお金、また将来にわたって返していける額なのかなど検討することはたくさんあります。

面倒くさいと思ってしまう方もいるかもしれませんが、ここでつまづくと返済期間中の数十年間をずっと生活が圧迫される可能性もあります。

今回の記事でご紹介した金利の低い住宅ローンなども参考に、しっかりと計画を立て決定してくださいね。

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