犬や猫などのペットを飼っていたマンション売却で気をつけたい3つのポイント

犬や猫などのペットを飼っていたマンション売却で気をつけたい3つのポイント

ペットブームは依然続いていて、マンションでペットを飼いたいという人が増えています。
しかし、ペットは飼っている人にとってはかわいい家族同然ですが、他人が見るとそうでもないというケースが多いもの。

ペットを飼っていたマンションを手放すことになったら……。売却に際しての注意点を知っておきましょう。

犬や猫、ペットを飼っていたマンション売却は可能?

ペットブームは長く続いています。そのため、「ペット可能」のマンションは増加中で、ペットとの同居に配慮した設備や内装を取り入れている物件も増えています。特に分譲マンションではペット可能物件が人気を集めています。

ペット可能マンションの需要

ペットを飼いたいと希望する人は今も多くいます。そのためペット可能物件にはペットと一緒に住めるさまざまな工夫があります。特に最近は「ペット共生型マンション」が注目されています。

ペット可能マンションとペット共生型マンション

ペット可能マンションは特にペットのための設備などはないけれど「飼ってもいいよ」という物件です。一方、「ペット共生型マンション」はペットとの共生(同居)を前提に作られています。

その設備の一例をご紹介します。

足洗い場 エントランスなどに設置されているもので、散歩から帰ったら足を洗えるようになっている
グルーミングルーム グルーミング(ペットのブラッシングやシャンプーなど)をする専用の部屋。プロのトリマーさんが来てケアをしてくれるところもある
ドッグラン 敷地内に設けられたドッグランで犬の散歩・運動や犬同士のふれあいができる
ペット専用エレベーター ペット可能のエレベーターやペット乗車時にランプがつくものなどがある
ペット専用窓 ドアを開けずにペットが部屋を行き来できるように設けられた小窓
ペット対応のクロス ニオイが付きにくいクロス
ペット対応の床材 すべりやすいフローリングではなくペットがすべりにくく、傷が付きにくい床材を採用している
空気清浄器 ペットのニオイ対策として設置
キャットタワー 猫が遊べるように室内に設けられている

このようにペットと共生できる設備が充実しているマンションは人気がありますし、高値で売れる傾向にあります。

不動産会社によってはペットを嫌うところも

一方でペットとの入居を嫌がる不動産会社もあります。その理由としては、次の点が考えられます。

  • 原状回復が困難
  • 近隣住民とのトラブル

大きく分けるとこの2点が問題になります。この問題を解決するには入居時の条件をきちんと取り決めておくなどの工夫が必要です。

犬や猫などのペットを飼っていたマンション売却時の問題点

もともとペットを飼っていたマンションを売却するときは、「ペット可能物件」として売りに出されます。購入する人もペットを飼うことを前提に物件を見学するので、「売れない」という心配は少ないと言えるでしょう。

特にマンション全体が「ペット可能」でさまざまな設備が備わっている物件なら、売却しやすいと考えられます。

ペットを飼っていたマンションの問題点

ペット可能のマンションでも、さまざまな問題が発生します。

  • ニオイがクロスなどにしみついている
  • 傷ができている
  • ダニやノミがいないか心配
  • アレルギーの心配

動物特有のニオイに注意

ペットのニオイは一緒に暮らしている人にとってはそれほど気にならないものですが、外部から室内に入ってきた人はすぐにわかります。

きれいに掃除をしても、クロスなどにニオイがしみついていることが多いので注意が必要です。

ダニやノミが生息

ダニやノミは目に見えないほど小さなものですが、ペットを飼っている部屋にいると身体のあちこちがかゆいという人がいます。特にカーペットや畳にはダニが生息しやすいので注意しましょう。

動物特有のニオイに注意

猫アレルギーや鳥のアレルギーなど、人によってさまざまなアレルギーがあります。次の入居者のためにも、リフォームをしておくと安心です。

犬や猫などのペットを飼っていたマンション売却時の注意点

「ペット可能」の物件でも、そうでない場合でも、ペットを飼っていたマンションを売却する際には、原状回復やクリーニングなどを心がけましょう。

犬、猫、ペットを飼っていたマンション売却時にやっておきたいこと

ペットを飼っていたマンションを手放すときは、次の点に注意しましょう。

  • ハウスクリーニングをする
  • 傷がある場合はリフォームする
  • ダニやノミを駆除する

ニオイの程度に応じた対策を

ニオイの程度はペットを飼っていた期間やペットの種類などによって異なります。また、トイレトレーニングがしっかりできていたかどうかによっても異なるでしょう。

ニオイの程度によって、ハウスクリーニングで済む場合と壁や天井のクロスを全部貼り替えるリフォームが必要な場合に分かれます。これは自分ではなかなか判断が難しいところなので、信頼できる不動産会社に相談してみましょう。

傷は修復すること

ペットを飼うことに理解がある人でも、傷だらけの物件を購入するのは抵抗を感じます。傷は修復しておきましょう。特に猫は壁や建具などを爪でひっかくので、傷が目立ちます。床が傷だらけという場合もあるでしょう。

大がかりなリフォームは費用がかかるため、どの程度まで修繕するかは難しいところですが、費用と売却価格などをよく考えてベストな方法を考えましょう。

この場合も不動産会社に相談するのがおすすめです。

ダニやノミはしっかり駆除すること

ダニやノミは市販の薬剤でも駆除できますが、心配な場合は業者に依頼すると安心です。後で苦情やトラブルになるのを防ぐためにも、ぜひやっておきましょう。

犬、猫、ペットを飼っていたことを隠さない!

1棟全体が「ペット可能」の物件で、ペットとの同居をアピールしている物件ならそれほど問題はないのですが、そうではない場合、ペットを飼っていたことを隠すのはあまり得策ではありません。

怪しまれるよりはっきり伝えておく

原状回復したつもりでも、ふとしたところでバレることがあります。「ペットを飼っていた物件なら購入しなかったのに……」といったトラブルを防ぐためにも、ペットを飼っていたことは隠さないようにしましょう。

ペットスを飼うときの注意点

手放す予定があるマンションの場合は、将来売却することを考えて生活することが大切です。特にペットを飼う場合はさまざまな配慮が必要です。

  • ニオイが強いペットは避ける
  • ペットの生活エリア(部屋)を限定する
  • トイレトレーニングはしっかりする(自分でできない場合はプロに依頼してしつけてもらう)
  • 傷はこまめに修復しておく
  • 毛が抜けやすいペットは避ける(ダニの原因になるため)

「手放す予定はなかったけれど、なんらかの事情で売却することになった」というケースもあるかとは思いますが、近隣の住民に迷惑をかけないためにも、また手放す際のリフォームなどに費用をかけないためにも、普段から心がけておきましょう。

犬、猫、ペットを飼っていたマンション売却の注意点~まとめ

犬、猫などのペットを飼っていたマンションは「ペット可能物件」として人気があるため、決して売れないということはありません。

ただ、その状況によって価格が上下します。ペットを飼っていたマンションを売却する場合は、原状回復することが重要です。特に注意したいのは「ニオイ」「傷」「ダニ、ノミ」の3点です。

リフォームやハウスクリーニングは費用がかかるため、日ごろからニオイや傷には注意しましょう。また、売却時には信頼できる不動産会社に相談することをおすすめします。

業界最多!1000社以上の会社から選んで一括査定!
一部上場の大手企業から地元密着の歴史ある不動産会社などから最大6社までを選んで一括査定できる

  • センチュリー21
  • ピタットハウス
  • 長谷工リアルエステート
  • 大京穴吹不動産
  • 大東建託
  • ハウスドゥ

一括資料請求はこちら